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U-16で争われる国体少年男子開幕。1回戦の注目対決はPK戦の末、千葉県が佐賀県撃破!

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千葉県(青)が初戦を突破した(写真協力=高校サッカー年鑑)

[10.2 国体少年男子1回戦 佐賀県 1-1(PK4-5)千葉県 真岡市総合運動公園運動広場(人工芝)]

 2日、U-16世代で争われる第77回国民体育大会「いちご一会とちぎ国体」サッカー競技少年男子の部が開幕し、1回戦が行われた。佐賀県対千葉県は1-1で突入したPK戦の末、5-4で千葉が勝利。2回戦(3日)へ進出した。

 佐賀はFW山崎遥稀(サガン鳥栖U-18、1年)ら先発8人がサガン鳥栖U-18のプレーヤー。一方の千葉は柏レイソルU-18の4人、ジェフユナイテッド千葉U-18の3人らが先発メンバーに名を連ねたした。

 立ち上がり、佐賀は対角のボールを右サイドで受けた山崎がDFと入れ替わる形で突破。折り返しをFW鈴木大馳(サガン鳥栖U-18、1年)が右足で狙うが、千葉GK沖田汰志(柏レイソルU-18、1年)がストップする。

 佐賀は山崎と鈴木の2トップが高い位置でボールを収めたほか、セットプレーを獲得。ボールを保持しながら繋ぎ、相手に揺さぶりをかける。巧みにボールを引き出すMF與座朝道(サガン鳥栖U-18、1年)のドリブルやMF大貫天太郎(サガン鳥栖U-18、1年)のミドルパスなども交えてゴールに迫った。

 一方の千葉は、最前線のFW倉林佑成(ジェフユナイテッド千葉U-18、2年)へ素早くボールを入れて押し返そうとする。また、DFラインでは184cmCB岡崎來夢(日体大柏高、1年)が高さを発揮。左サイドでハードワークするMF新保柊祐(流通経済大柏高、2年)や前に強い左SB齋藤広大(ジェフユナイテッド千葉U-18、2年)らが良い形でボールを奪うシーンを増やした。

 そして、MF原希優羽(ジェフユナイテッド千葉U-18、1年)が絡む形で崩しにチャレンジ。18分には、MF藤谷温大(柏レイソルU-18、1年)のキープから原がフィニッシュへ持ち込んだ。

 互いに球際で譲らず、なかなか決定打が生まれない。後半立ち上がり、セットプレーの数を増やした佐賀は3分、左CKからMF池末徹平(サガン鳥栖U-18、1年)が決定的なヘッドを放つが枠上。だが、その後も與座のカットインシュートやセットプレーで相手にプレッシャーを掛け続けた佐賀が先制点を奪う。

 後半26分、佐賀は左SB古舘宗也(サガン鳥栖U-18、1年)が右サイドから左足CK。ニアで小さなクリアを拾った與座が右足を強振する。強烈なシュートがDFを弾く形でゴールイン。緑のユニフォームが喜びを爆発させた。
 
 佐賀はその後も切り替え速くボールを奪い、追加点のチャンスも作り出す。だが、千葉は後半終了2分前の33分、左CKのこぼれを交代出場FW戸田晶斗(柏レイソルU-18、1年)が右足シュート。これが混戦を抜けてゴール右隅に吸い込まれた。

 試合はそのままPK戦へ突入。先攻・佐賀1人目のシュートを右へ跳んだ千葉GK沖田がワンハンドでストップする。千葉は4人連続で成功。最後は5人目・倉林が右足シュートを決め、5-4で勝利した。

(取材・文 吉田太郎)
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