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[国体少年男子]岡山県は悔しい初戦敗退。早生まれの俊足FW木村奏人「自チームに戻って練習したい」

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岡山県は初戦敗退。10番FW木村奏人(岡山学芸館高、2年)は「練習したい」と悔しがった。(写真協力=高校サッカー年鑑)

[10.2 国体少年男子1回戦 岡山県 0-1 栃木県 真岡市総合運動公園運動広場(人工芝)]

 岡山県はU-15日本代表候補歴を持つMF磯本蒼羽(ファジアーノ岡山U-18、1年)や186cmGK脇谷静香(ファジアーノ岡山U-18、1年)、180cmボランチのMF南稜大(ファジアーノ岡山U-18、1年)が素材感のある動きを見せ、早生まれの2年生や中学3年生のMF千田遼(ファジアーノ岡山U-15)も最終ラインでのプレーを含めて奮闘。だが、悔しい初戦敗退に終わった。

 立ち上がりは入り良く試合を進めたが、チームの持ち味である前からのアグレッシブな守備が不足。先制されたあとは立て直し、後半はFW木村奏人(岡山学芸館高、2年=福山ローザスセレソン出身)のスピードや磯本の突破力も活用してゴールを脅かした。

 そして、決定機も作った岡山県だが、その数を増やすことができない。流れの良い攻撃を見せた一方、押し込み続けるまでは至らず。10番を背負った木村は、「早生まれで今回呼ばれていて、点を決めたかったんですけれども決められずに終わってしまったので、自チームに戻って練習したい」と悔しがった。

 抜群のスピードを持つ木村は、岡山学芸館の切り札の一人。プリンスリーグ中国では3得点をマークしている。だが、8強入りしたインターハイの出場時間はわずか。「自分はサブで、スタメンで出れていない。もっと練習してシュートを増やしていきたい。後半から出て一発ばっかなので波をなくしたいと思っているけれど、なかなか直らないので練習をもっとしたいです」と課題改善を誓う。

 木村は日本代表FW上田綺世のような動き出しを意識。「動き出しは自分ではまあまあ自信がある」と語る。その武器をより活かすために下りてボールを収める動きも習得中。動きの幅を広げてスペースを作り出すこと、そしてゴールを決めることにこだわっていく。

「まずは選手権全国行って、自分もスタメンで出れるようにチームに帰って、練習して、点を獲りたいです。今、FWで出ているのは同級生の田邉(望)くんなので負けないように。サブで結果を残せるのも良いですけれども、スタメンで出れるようにしたい」。取材中、「練習したい」と繰り返していたFWは、この日の悔しさを必ず成長に繋げる。

(取材・文 吉田太郎)
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