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[国体少年男子]青森山田の16人で構成された青森県が8強入り!福岡県をPK戦の末に撃破!

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青森県がベスト8進出。(写真協力=高校サッカー年鑑)

[10.3 国体少年男子2回戦 福岡県 1-1(PK1-4)青森県 真岡市総合運動公園運動広場(人工芝)]

 U-16の都道府県選抜日本一を争う第77回国民体育大会「いちご一会とちぎ国体」サッカー競技少年男子の部は3日、2回戦を行った。青森県対福岡県は1-1で突入したPK戦の末、青森が4-1で勝利。18年大会以来となる準々決勝へ進出した。

 青森山田高の16人によって構成された青森は初戦で長崎県に3-0で快勝。一方、福岡県はアビスパ福岡U-18の4選手や東福岡高などの高体連の選手たちで国体に臨み、愛媛県との初戦を2-1で逆転勝ちしている。

 青森は前半から迫力のある攻守。前線でハードワークするFW川口琥牙(青森山田高、1年)らがセットプレーを獲得し、左SB小沼蒼珠(青森山田高、1年)の超ロングスローやMF山口元幹(青森山田高、1年)のプレースキックからシュート数を増やす。

 前半28分に小沼が決定的なヘッドを放ち、35+1分にはハイプレスで相手GKからボールを奪ったMF浅野瑠唯(青森山田高、1年)がGKを外して右足シュート。だが、福岡はCB山本遥斗(九州国際大付高、2年)がスーパークリアする。

 福岡は中盤での落ち着き光るMF大谷圭史(東福岡高、1年)とMF森部絢(福岡大若葉高、1年)が中心となって攻撃を組み立て、スピードのあるFW前田一翔(アビスパ福岡U-18)やMF楢崎佑馬(アビスパ福岡U-18、1年)、MF松尾優輝(飯塚高、1年)が青森DF攻略を狙う。

 だが、青森は的確な守備を続けるCB山本虎(青森山田高、2年)や攻守に推進力のあるMF谷川勇獅(青森山田高、1年)がボール奪取。山本のサイドチェンジなどからサイド攻撃を繰り出し、MF三浦陽(青森山田高、1年)が鋭いドリブルを繰り出す。後半6分には三浦の獲得した右CKを山口が右足で蹴り込む。ファーで山本が競り勝ち、最後は谷川が頭でゴールへ押し込んだ。

 青森は先制後も勢いを緩めることなく試合を進めるが、福岡は15分、楢崎のスルーパスで右中間を抜け出した前田がGKをかわす。そして、角度のない位置から右足シュートを流し込み、同点に追いついた。

 青森の圧力を受ける福岡だが、GK森惺舞(福岡大若葉高、1年)や山本中心に身体を張ってゴールを死守。だが、青森も山本、CB伊藤柊(青森山田高、1年)らが球際で怯まずに相手の攻撃を弾き返す。ともに鼓舞する声が飛び交う中、気持ちの込もった戦いとなった終盤もスコアは動かず。勝負の行方はPK戦に委ねられた。

 迎えたPK戦、後攻・福岡1人目のキックが枠の左外へ。さらに青森はPK戦直前に投入されたGK嶺翔莉(青森山田高、1年)が福岡2人目のシュートをストップする。その青森は山本、谷川、山口が決め、最後はFW大沢悠真(青森山田高、1年)が右足でゴール。4-1で勝ち、目標の初優勝へ一歩前進した。

(取材・文 吉田太郎)
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