beacon

[国体少年男子]神奈川県が逆転勝ち!東京都との関東勢対決を制し、6年ぶりの準決勝進出!

このエントリーをはてなブックマークに追加

神奈川県(青)が6年ぶりの準決勝進出(写真協力=高校サッカー年鑑)

[10.4 国体少年男子準々決勝 東京都 1-2 神奈川県下野市大松山運動公園 陸上競技場]

 U-16の都道府県選抜日本一を争う第77回国民体育大会「いちご一会とちぎ国体」サッカー競技少年男子の部は4日、準々決勝を行った。東京都対神奈川県の関東勢対決は2-1で神奈川が逆転勝ち。6年ぶりの準決勝進出を決めた。

 優勝回数6回の東京と7回の神奈川。隣県のライバル対決は奪い返しの意識、強度も高い攻防戦となった。ともにU17アジアカップ予選に出場中のU-16日本代表に複数の選手が選ばれて不在だが、それでもハイレベルな戦い。中でもクオリティの高い神奈川がMF望月耕平(横浜F・マリノスユース、1年)やMF白須健斗(横浜F・マリノスユース、1年)を中心とした攻撃で東京を押し込んで試合を進めた。

 だが、東京はアンカーの位置で存在感を放つMF田所莉旺(川崎フロンターレU-18、1年)やCB川口和也(東京ヴェルディユース)らが簡単には決定打を打たせない。アプローチの鋭いMF高橋友矢(横浜FCユース、1年)ら神奈川の切り替え速い守備の前になかなかボールを繋げなかったが、FW平原健吉(成立学園高、2年)のカットインシュートや左サイドを崩してからFW庄司啓太郎(横浜FCユース、1年)の放った左足シュートなどで先制点を目指す。

 神奈川がボールを保持する展開で試合が進み、セットプレーや細かなパス交換でチャンスを創出する。だが、前半35分、東京は良い形でボールを奪ってサイド攻撃。オーバーラップした左SB楠本達彦(三菱養和SCユース、1年)のクロスをMF薦田翔太(三菱養和SCユース、1年)が左足で決めて先制した。

 後半もリードを守る東京は1-0で後半13分、GKを山本琉聖(大成高、2年)から前日活躍したGK大橋藍(帝京高、1年)へスイッチする。だが、神奈川は15分、連続攻撃から右SB加治佐海(川崎フロンターレU-18、1年)がクロス。これを望月が頭で合わせて同点に追いついた。

 神奈川は交代出場のFW吉沢実頼(横浜F・マリノスユース、1年)が力強い仕掛けを連発。23分には、その吉沢が獲得した右CKをキッカーの望月が蹴り込む。これをファーの加治佐が頭で合わせて逆転。観戦に訪れた地元・栃木の小学生たちの前で喜びを爆発させた。

 白熱の展開となったゲームは終盤まで一進一退の展開。東京は35+4分、薦田の展開からFW仲谷俊(堀越高、1年)が右足を振り抜く。だがシュートはわずかに枠上。1点リードを守った神奈川が、16年大会以来のベスト4進出を果たした。
 
(取材・文 吉田太郎)
●第77回国民体育大会「いちご一会とちぎ国体」特集

TOP