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[国スポ少年男子]広島ユースでも先発の1年生ボランチがプレミアでの首位撃破から3連戦の決勝も強度、パス能力発揮。広島県MF野口蓮斗は「でも、もっとやんないといけない」

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広島県MF野口蓮斗(広島ユース、1年)は好パスでチャンスメーク

[9.25 国スポ少年男子決勝 佐賀県 1-2(延長)広島県 駅スタ]

 有言実行の日本一だ。前日の準決勝後、「自分がいたら勝たせられるんだよっていうことを見せれる大会にしたいです」と語っていた広島県MF野口蓮斗(広島ユース、1年)は前半、「いつもより見えていたかなと思います」とパスが冴え渡り、決定機を創出。DFのわずかに届かない角度、タイミングでスルーパスを通して見せた。

 また、「守備の部分の強度と攻撃で落ち着かせるところは良かったかなと思います」というように、強豪・広島ユースで先発を務める1年生ボランチは、特長であるゲームメーク力とプレミアリーグWESTで磨かれた守備強度を発揮した。

 後半、延長戦の苦しい時間帯でもセカンドボールを回収。23日にプレミアリーグWESTの首位・大津高戦(1-0で勝利)にフル出場してからの国スポ参戦だったが、前日の準決勝、そしてこの日の延長戦もタフに戦い抜いた。

「プレミアからの移動でここ来て、本当に一体感っていうのはチームで感じられましたし、本当に個人としても、チームとしても強くなれた大会だったかなと思います」と語り、U-16日本代表の司令塔は優勝を素直に喜んでいた。

「でも、もっとやんないといけないなと思います」と厳しい。「もっと(ゲームを)コントロールしたかったです。ゲームを落ち着かせたり。後半、相手のペースになってしまった。しかも相手10人だったんで、それは自分の責任かなっては思います」と首を振る。

 遠藤真仁監督(広島ユース)も「ゴールに向かうところでもっと特長を発揮して欲しい」と求めていた。この後、チームに戻り、プレミアリーグWEST優勝、U17アジアカップ予選に臨むU-16日本代表での活躍を目指す。「代表とかだったら、その世代で中心になるように頑張っていきたい。アジアの舞台でとか、世界の舞台で通用するようにやっていきたいなと思います」と力を込めた。


(取材・文 吉田太郎)


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吉田太郎
Text by 吉田太郎

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