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[MOM5233]静岡県MF河波飛和(清水ユース/1年)_抜群のセカンド察知力と奪取力。小柄なボランチが”縁の下”で輝く

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PK戦5人目、静岡県MF河波飛和(清水ユース/1年=清水ジュニアユース出身)が決めて決着

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[10.5 国スポ少年男子の部準々決勝 岡山県 0-0(PK3-5)静岡県 ビックレイクC]

「下からチームを支えていけるような感じで、そういう役割を担っていると思っています」。静岡県を“縁の下”から支える小柄なボランチ。佐賀県との初戦に続き、岡山県との準々決勝でもMF河波飛和(清水ユース/1年=清水ジュニアユース出身)の動きが利いていた。

 光るのは的確なポジショニングとセカンドボールの予測力、そして回収力。「みんな結構攻撃的な選手が多いんで、自分はそこのこぼれ球とかを拾うという役割ができればいいなって思って、そこを意識してやってます」というMFは、ボールの落ちどころに現れてはそれを味方に繋いでいた。

 身長165cm、体重55kgとサイズがないからこそ、予測の部分を突き詰めてきた。この日も多彩なアタッカー陣の後方でその力を発揮。感覚的に「何となく落ちるところが分かる」という河波の嗅覚と元イタリア代表MFジェンナーロ・ガットゥーゾを参考にしているという間合いの詰め方、またボランチコンビを組むMF小枝朔太郎主将のタフなプレーが静岡県のボール保持と、連続攻撃を可能にしていた。

 河波は高校1年生ながら、名門・清水ユースで先発の機会を増加中。静岡県の岡本淳一監督(浜松開誠館中)も、「めちゃくちゃ利いている。セカンド(ボール)の察知能力に本当に長けている。身体はそんな大きくないですけど、そこの嗅覚っていうか、ここにボールが来るって感じる力は凄いあるし、またそこからのボール奪取能力っていうのがあるので、陰の立て役者になっていると思います」とその存在の大きさを認める。

 厚い信頼を受けている河波は、0-0で突入したPK戦で5番目のキッカーを担当。「もう練習してたんで。思ったよりも冷静な気持ちで蹴れて良かった」。右足シュートを決め、熱戦に決着をつけた。

 本人はこの準々決勝について、「もうちょっとできたと思うんですけど、でも自分から戦うことや自分の予測の部分だったり、通用するところは通用したかなって思っています」という自己評価。相手エースのFW安西来起(岡山U-18/2年)を挟み込みに行きながら、その突進を止め切れないシーンがあった。加えて、U-17日本代表で世界を知る小枝のような発信力も必要であることを自覚する。元々ボールを運ぶことにも長けていたというボランチは、今後、高校年代のスピード感の中でもできることを増やして元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタのようなMFを目指していく。

 国スポは6日が準決勝。河波は今後の戦いへ向け、「自分たちはハードワークするチームなんで、守備でもっと前からハメて、自分たちの特長を出して、勝ちたいです。静岡県は絶対優勝しなきゃいけないなと思っています」。静岡県の“陰の立て役者”が、次の戦いでもチームのために自分の特長を発揮し、味方に良い流れと白星をもたらす。


(取材・文 吉田太郎)


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吉田太郎
Text by 吉田太郎

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