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後半だけで7ゴールの乱打戦は劇的なラスト…フランス、日本戦とは違う“顔”見せた南アに意地の逆転勝利

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激しい打ち合いを制したU-24フランス代表

[7.25 東京五輪GL第2節 U-24フランス 4-3 U-24南アフリカ 埼玉]

 東京五輪のサッカー男子は25日、グループリーグ第2節を行い、U-24日本代表と同組となるA組ではU-24南アフリカ代表と対戦したU-24フランス代表が4-3の勝利を収めた。28日の第3節でフランスは日本、南アフリカはメキシコと対戦する。

 日本戦では5-4-1と守備的なシステムを採用した南アフリカが、この日は4-1-4-1を採用。序盤からキレのある動きでフランスを押し込み、ゴールを脅かす展開となる。

 前半15分にはFWルーサー・シンが直接狙ったFKが鮮やかな軌道を描いてゴールを襲うが、横っ飛びしたGKポール・ベルナルドニに弾き出されてしまう。同23分にはPA内に走り込んだFWエビデンス・マクコパが右足の強烈なシュートもポストを叩いてしまった。

 すると前半40分、PA内でボールを受けたMFコバメロ・コディサングがMFリュカ・トゥサールのファウルを誘って南アフリカがPKを獲得。しかし、キッカーを務めたシンが放ったシュートはクロスバーをかすめて枠を外れ、先制の好機を逸してしまった。

 0-0のまま後半を迎えると、同8分に南アフリカが先制に成功する。南アフリカの選手が前方に蹴り出したボールをフランスDFクレマン・ミシェランが、まさかのコントロールミス。ボールを奪い取ったコディサングが無人のゴールに流し込み、スコアを1-0とした。

 しかし、後半12分、左サイドを突破したFWランダル・コロムアニの折り返しをFWアンドレ・ピエール・ジニャックが押し込み、試合を振り出しに戻す。だが、後半28分、右サイドからコディサングが送ったクロスをMFタボ・セレが右足で押し込み、南アフリカが勝ち越しに成功した。

 激しい打ち合いは、ここからヒートアップ。再び1点のビハインドを背負ったフランスだったが、後半33分、右サイドを突破したミシェランのクロスをジニャックがヘディングで押し込み、スコアは2-2に。しかし、後半37分、MFテボー・モコエナが強烈な右足のシュートを叩き込み、南アフリカが再びリードを奪う。

 ここから意地を見せたのがフランスだった。後半41分にジニャックがハットトリックとなるPKを突き刺すと、同アディショナルタイムにMFテジ・サバニエが決勝点を叩き込み、フランスが4-3と劇的な逆転勝利を収めた。

(取材・文 折戸岳彦)
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