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ワンチャンスに散った世界王者「カナダには負けたくなかった」

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MFミーガン・ラピノー

[8.2 東京五輪準々決勝 アメリカ 0-1 カナダ カシマ]

 FIFAランキング1位で2019年女子ワールドカップ王者のアメリカが、またしても五輪金メダルに届かなかった。東京五輪準決勝でカナダに敗れた後、MFミーガン・ラピノーは「飲み込むには苦い敗戦。明らかに、カナダには負けたくない。カナダに負けたことなんてなかったはず」と悔しそうに振り返った。

 ビッグトーナメントでは20年間にもわたって勝ち続けてきた隣国カナダとの一戦。シュート数は17対5という数字が示すように、一方的に優位に立ったアメリカだったが、カナダの守備陣をなかなか崩せず。するとスコアレスで迎えた後半30分、VARの介入を経て献上したPKから失点し、0-1で敗れた。最高成績が過去2大会の銅メダルだったカナダにとっては、ワンチャンスをモノにしての悲願の決勝進出だった。

「最高のゲームではなく、最高のトーナメントでもなかった」。19年の女子W杯でドナルド・トランプ前大統領との舌戦でも一躍注目を浴びたラピノーは試合後、そう今大会を振り返り、この日の敗因を「ミスが多すぎた。プレーできるスペースはあったが、そこに入ることができなかった。タッチが多すぎたり、タッチのミスがあった」と語った。

 アメリカにとっては前回リオ五輪(準優勝したスウェーデンに敗れて8強)に続く五輪での敗北。「望む色ではないが、まだメダルを取るチャンスがある」と銅メダルをかけて臨む3位決定戦に意識を向けたラピノーだったが、「これは大きなことだ。そのゲームに勝ちたいが、でも最低だ。最低なことだ」と敗戦に打ちひしがれた様子だった。

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