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[C☆voice66]福岡大MF清武功暉「次はもっと前へ前へ出て行く」

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 大学サッカー界の注目選手にその時どきの課題や目標について聞く連載企画「College star voice」。第66回は福岡大MF清武功暉選手(4年=大分U-18)です。

 特別指定選手として加入したサガン鳥栖ではすでにJデビューを果たしている注目MF。前へ、前へと仕掛ける積極的なドリブル、高精度のFK、シュートなど抜群の攻撃力を武器に日本一を目指すアタッカーは総理大臣杯初戦(8日、新潟医療福祉大戦)も快勝発進に貢献しました。兄、清武弘嗣に負けない活躍を誓うMFは今、どのようなこだわりを持って成長しようとしているのか?(取材日:7月8日)

―総理大臣杯初戦の感想は
「点が取れていない。次の試合は点が取れればいいなと思います」

―無得点だったがワンツーからアシストを記録した
「1点目も田中の3点目も自分が点に絡めたのはよかった。きょうはあまり相手が出てきていなかったので、監督からもゲームをつくれと言われていた。役割はできたと思うので、次はもっと前へ前へ出て行きたいと思っている」

―そこが持ち味でもある
「そうですね。あまりゲームメークでどうこう、というタイプではないと思うので。(次戦は)点取れればいいと思います」

―4年生になって意識が変わった?
「1年生の時に優勝しているので、この4年で優勝したいなというのがやっぱりありますし、それが福大の伝統にもなると思う。ボクら1年の時は何も知らないで上が強くて優勝させてもらったので、今年もそれができるように頑張りたいと思います」

―1年の時は自身も3得点で貢献しているが?
「あれは永井(謙佑、現名古屋)さんの力です。永井さんがぶっちぎってボクは最後そのパスを入れただけなので(苦笑)。(当時は)永井さんについて行けば良かった。今回は自分が引っ張って、そういう役割もできればと思います」

―今年、鳥栖で得た経験は
「きょうやっている中でもプレッシャーというのは感じるんですけど、プロみたいに強いプレッシャーは感じなくて余裕を持ってプレーできている。そういうところでJリーグでやらせてもらっている経験が活きているのかなと思います」

―鳥栖でも持ち味を出せていた
「この間のセレッソ戦とかは自分はどんどん前で絡めていたんですけど、ああいう形(前半終了間際に味方GKが退場し、清武はGKと交代)になって。ユンさん(尹晶煥監督)からも『きょう良かったけれど、ゴメンね』と言われて。ただ、どんどん、もっともっと自分がアピールしていかなければいけないと思っています」

―チームにも手ごたえを得ているのでは?
「去年に比べれば攻撃陣は厚みがあると思いますし、ディフェンスに関しても去年の財産というかあれだけJ1に対してやれた。みんなの意識もあるし、去年よりも今年はバランスが取れていると思います」

―今大会へ向けてお兄さんから連絡は
「今回の大会に関してはないです。(大会が行われていることを)知らないんじゃないですかね。(兄は)この間点取ったみたいですし、頑張っているみたいで刺激になります」

―プロを経験してその差は詰まってきた?
「ボールのコントロールのところは一番意識するところ。プロというプレッシャーの速い中では、ボールの置き所ひとつで取られるか取られないかは決まる。そういうところは意識するようになりました。まだまだだと思いますけれど、どんどん、どんどん上げていきたい」

―進路はいつ頃絞る予定?
「まだ自分は何も聞いていない。どこが(選択肢として)あるのか、プロにいけるかもまだ分からない。こういう大会でもっとアピールしなければそういうチームには呼ばれないと思う」

―では今大会が就職活動になる
「何とか点取って、就職活動ができればと思います(微笑)」

―今年1年間の小目標、大目標を教えてください
「最終的な目標は自分がJ1のクラブでやりたいというのがある。それが個人としての目標。チームとしての目標は夏も冬も日本一を獲るということが目標。そのために厳しい練習をしてきた」

(取材・文 吉田太郎)
▼関連リンク
【特設ページ】第36回総理大臣杯
連載:「College star voice」

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