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[MOM816]大阪学院大GK梅田陸空(4年)_大学No.1守護神へ…今大会セーブ数6本目“PK無双男”再び

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大阪学院大GK梅田陸空(4年)

[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[8.28 総理大臣杯準決勝 大阪学院大1-1(PK4-3)駒澤大]

 延長戦でも決着をつけられなかった大阪学院大だが、PK戦を前にしても自信に満ち溢れていた。その理由はGK梅田陸空(4年=大阪学院大高)。すでに今大会4本のPKセーブをしている守護神は、準決勝のPK戦でも2本を防ぐ。その瞬間は「あんまり覚えていないです」。初の総理大臣杯優勝に王手をかけた。

 昨年度の全日本大学サッカー選手権(インカレ)覇者・駒澤大と準決勝で相まみえた大院大。後半互いにゴールを奪うが、その後は拮抗状態が続く。延長戦でも決着はつかず、PK戦となった。1人目のキッカーはともに決めたものの、後攻・大院大は2人目のキッカーMF四宮悠成(2年=徳島ユース)が外してしまう。しかし梅田は「全然あせらなかったですね」。

 大院大は今大会PKの回数が多い。しかし、守護神がことごとく防いできた。初戦・札幌大戦(○6-0)でPK献上も、梅田がセーブ。3回戦・明治大戦(○1-1、PK5-4)でもPKを与えたが、また梅田がセーブ。さらに明大とのPK戦では、梅田が2度セーブ。合計4本もPKを食い止めていた。

 みなぎるPKセーブへの自信。梅田は四宮の失敗直後、相手の3人目と4人目のシュートを好反応ではじき飛ばす。頼れる守護神の加護を受け、5人目のキッカー・MF箱崎達也(2年=四国学院大香川西高)が冷静に決め切る。4-3でPK戦を制し、初の決勝進出を果たした。

 實好礼忠監督は守護神の実力を買いながらも、その成長に目を見張る。「もともとハイボールに対するところはすばらしく、ビルドアップもいい判断ができるようになっていた。活躍はできると思ってはいました。でも予想以上ではありますね」。

 今大会6本のPKセーブに、梅田は「PK戦になったら自分のモノだと思っていた」と自信を隠さない。止めた瞬間は「あんまり覚えていないです。感覚ですね」と明かし、ここまでの大会を振り返る。「まだまだできていない部分はある。全然ミスが多くて、試合終盤につれてミスが増えていく。勝ちながら成長するというのがこの大会の目標。いまは勝ちながら成長できている」。

 決勝の相手は国士舘大。相手の守護神はGK飯田雅浩(4年=青森山田高)。梅田は春の大学選抜「デンソーカップチャレンジサッカー」で関西選抜に選ばれ、飯田を擁する関東選抜Aと1-1のドローだった。「国士舘のGKは大学No.1といわれている飯田。デンソーでは引き分けた。ここで勝って越えたいと思います」。夏の大学頂上決戦は、東西の守護神対決となる。

(取材・文 石川祐介)
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