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[MOM817]国士舘大DF望月海輝(3年)_高性能超大型SB、豪快ヘディング弾に対峙したJ1内定MFも攻略

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DF望月海輝(3年=三菱養和SCユース)

[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[8.28 総理大臣杯 国士舘大4-0びわこ成蹊スポーツ大]

 超大型SBが攻守に存在感を放った。まずは攻撃面。DF望月海輝(3年=三菱養和SCユース)は序盤から迫力十分のオーバーラップでもチャンスを作り続けていたが、前半24分、MF大西悠介(3年=流通経済大柏高)の蹴ったCKに打点の高いヘッドで合わせて先制点を奪う。

 守っても相手のキーマンである左MFの泉柊椰(4年=神戸U-18/神戸内定)と対峙。高い位置を保つことで相手に前を向かせず、守備に比重を置かせることで、思い通りのプレーをさせなかった。

 フィジカルに勝る選手が多い国士舘だが、セットプレーでの得点は一つの課題としてあったという。「今大会はこれまで2試合やってきて、何にも出来ていなかった」と責任を感じていたという望月は、「自分はこの身長があるので、貢献したいと思っていたので良かったです」と充実の汗をぬぐった。

 普段はミドルネームの「ヘンリー」の名前で呼ばれる望月。身長192cmの“モデル体型”はひと際目を引くが、何より動ける選手であることが最大の特長だ。サッカーを始めた小学生のころから、足の速さは常にチーム1位。中学2年生ごろから急激に身長が伸び始めても、俊敏性に影響が出ることはなかったようだ。ちなみにナイジェリア出身でサッカー経験者だという父親は身長183cm、ソフトボールをやっていたという日本人の母親も172cmあるという。

 高校生になったばかりのころはバスケットボールなど他競技からの誘いも頻繁にあったというが、小学生のころからサッカー一筋。ポジションも主にサイドバックで、大学2年生の時にCBも経験したが、今季より再びSBにポジションを戻して、プレーに磨きをかけている。

 夢はもちろん、プロサッカー選手になって活躍すること。今季の国士舘はすでに4人のJリーグ内定者がいることで注目されるが、全国大会のタイトル獲得となれば、さらに注目度も上がるはず。「アミノを優勝したことでも注目されていると思うけど、注目に見合った結果を出せるように優勝したいです」。優勝に導く活躍をみせることで、自らの名も上げる。

(取材・文 児玉幸洋)
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