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国士大が23年ぶり総理大臣杯制覇! 終了間際に劇的弾、東條敦輝が優勝決定ゴール! 大院大は初優勝ならず

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国士舘大が総理大臣杯優勝

[9.4 総理大臣杯決勝 国士舘大2-1大阪学院大 西が丘]

 第46回総理大臣杯は4日、味の素フィールド西が丘で決勝を行った。23年ぶり優勝を目指す国士舘大と初優勝を狙う大阪学院大の対戦は、国士大が2-1で勝利。1-1で迎えた後半アディショナルにMF東條敦輝(4年=鳥取U-18)が優勝決定ゴールを挙げた。

 国士舘大は準決勝でびわこ成蹊スポーツ大に4-0の勝利。2002年以来の決勝進出を果たした。準決勝から先発は変更なし。GKは飯田雅浩(4年=青森山田高)、4バックは左からDF飯島蓮(4年=東京Vユース)、DF山田裕翔(3年=正智深谷高)、DF森田礼(3年=実践学園高)、DF望月海輝(3年=三菱養和SCユース)が並ぶ。ボランチ2枚はMF大西悠介(3年=流通経済大柏高)とMF綱島悠斗(4年=東京Vユース/東京V内定)。左サイドにMF高橋尚紀(4年=前橋育英高/讃岐内定)、右にMF東條敦輝(4年=鳥取U-18)が入る。2トップはFW古川真人(3年=実践学園高)とFW棚橋尭士(4年=横浜FMユース/徳島内定)を置いた。

 實好礼忠監督体制初年度の大院大は、準決勝で駒澤大とのPK戦を制して初の決勝へ。こちらもスタメンは変更なし。GKは梅田陸空(4年=大阪学院大高)、4バックは左からDF大野伶(3年=山辺高)、DF桑本航希(3年=大阪学院大高)、DF舩田陸人(2年=履正社高)、DF渡健大(4年=大阪学院大高)が入る。ボランチはMF箱崎達也(2年=四国学院大香川西高)とMF山田力也(4年=大阪学院大高)。2列目は左からMF関俊哉(3年=静岡学園高)、MF國分龍司(4年=G大阪ユース)、FW澤崎凌大(3年=徳島ユース)で、1トップはFW閑田隼人(2年=広島皆実高)となった。

 序盤は国士大がペースを掴む。望月のロングスローや大西のセットプレーから徐々に敵陣内に入り込んでいく。前半20分には先制に成功。大西が左CKを大きく蹴り込むと、GK梅田の飛び出しでゴールが無人に。こぼれ球を古川が押し込んだ。

 国士大は前半22分に棚橋がピッチを下がり、MF中村晃大(2年=丸岡高)が出場する。その後もしばらく国士大のペースが続くが、大院大もカウンターから反撃をうかがう。そして前半34分に結実する。

 大院大は左サイドからスローインで再開。國分が鋭いカットインでPA中央から右足シュートを放つと、GK飯田にはじかれる。だが、PA左に詰めた閑田が中央に折り返すと、最後は澤崎がワンタッチ。1-1と試合を振り出しに戻した。

 前半を同点のまま折り返すと、今度は大院大が前線のプレスから相手の動きを封じていく。国士大は前半11分に綱島にアクシデント。足をつってプレー続行不可能となり、MF牧山晃政(4年=東福岡高/相模原内定)が投入される。大院大も17分に閑田が下がり、FW森脇直人(3年=大阪学院大高)が入った。

 国士大は後半18分に飯島に代わってDF菊地駿斗(4年=国士舘高)が入る。24分には高橋がカウンターからシュートを放つと、その後に足をつって担架で運ばれる。村上が出場した。大院大も同タイミングで渡が下がり、DF田中太晟(3年=静岡学園高)が入る。田中は直後に鋭い切り返しからチャンスを作った。

 大院大はさらに後半35分、関に代えて突破力のあるMF四宮悠成(2年=徳島ユース)を入れる。39分には四宮が最前線を抜け、GK飯田と1対1。しかし、飯田の飛び出しに阻まれた。

 後半アディショナルタイム3分過ぎ、試合は劇的に終了する。右サイドから仕掛けた国士大は競り合いから敵陣内に浮き球を入れる。すると、相手GK梅田がバウンドボールを掴みきれない。すかさず奪ったMF東條敦輝(4年=鳥取U-18)がそのまま無人のゴールに決め切った。

 足をつる選手が続出する中、あきらめなかった国士大がそのまま2-1で逃げ切り。23年ぶりの大臣杯優勝を果たした。

(取材・文 石川祐介)
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