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取って取られての大激闘を制した関学大が京産大撃破!準決勝「絶対負けられない」“関関戦”へ

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関学大が4強へと勝ち上がった

[9.7 総理大臣杯準々決勝 関学大 2-1 京産大 セイホクパーク石巻フットボール場]

 第49回総理大臣杯全日本大学サッカートーナメントは7日、準々決勝4試合が宮城県・岩手県の各会場にて行われた。セイホクパーク石巻フットボール場第2試合は関西学院大(関西6)が京都産業大(関西2)に2-1で勝利し、準決勝の関西大(関西4)戦に駒を進めた。

 前半は互いに連戦の疲れもあってか、静かな立ち上がりだったが、先制したのは関学大だった。前半17分、DF山本楓大(3年=鳥栖U-18)がDFライン背後に出したパスを受けたMF内田康介(2年=名古屋U-18)が放ったシュートが決まった。その後は互いに決定機はつくったが、ゴールネットを揺らせず前半は1-0と関学大リードで終わった。

 しかし後半に入ると、京産大の攻撃のギアが上がり、試合はヒートアップしてくる。後半頭から投入されたFW高川諒希(1年=富山U-18)や、MF皿良立輝(2年=C大阪U-18)が積極的な仕掛けからシュートを放ち、関学大ゴールに襲いかかる。関学大も粘り強いディフェンスで何とかしのいでいたが、京産大は同13分右WBのMF滝口晴斗(3年=広島ユース)を投入すると、さらに攻撃の圧を強め、同20分サイドチェンジのパスを受けた滝口のクロスに高川がヘディングで合わせてついにゴールネットを揺らし、同点に追いついた。

 ただこれで京産大ペースに傾くと思われた試合だが、直後の後半22分、関学大は右サイドから出たロングボールをキャプテンMF三宅凌太郎(4年=帝京長岡高)が受け、トラップが大きくなったところを相手DFがクリアしたこぼれ球にFW小西春輝(4年=鳥栖U-18)が反応する。「凌太郎がうまく抜け出して、自分は遅れたところはあったんですけど、良い立ち位置を取っていたらボールが転がってきて、自分は左利きなので、1回左に持ち替えようかなと思ったんですけど、相手のGKが倒れているのが見えたので、逆足ですが右足を振ったら入りました」と振り返った通り、相手GKの状況を見逃さず、遠目から放ったシュートが決まり、再びリードを奪った。

 その後は京産大が再び激しく攻め立てる展開となったが、立ちはだかったのは関学大GK宮本流維(4年=名古屋U-18)だった。再三シュートを打たれながらも、落ち着いたシュートストップを何度も見せて、チームのピンチを救った。最後まで集中して京産大の攻めをはね返し続けた関学大が2-1で勝利。試合終了後は両チームの選手の多くが倒れ込むほどの死闘だった。

 激戦を制した関学大の早崎義晃監督は「先制して追いつかれた後にすぐ取れたのが良かった。欲を言えば1-0からどこかのワンチャンスで2-0に持っていけたら良かったんですけど決められて。より苦しくなるかなと思ったんですけど、すぐ取れて良かったです」と決勝点となった小西の2点目が大きかったと振り返る。小西は「本当に苦しい試合にはなるという中で、チャンスが何本来るか分からないというところで、そこを今日は決め切れたというのが非常に大きかったかなと思います」と、攻撃力のある京産大に対し、少ないチャンスを決め切れたことを喜んだ。

 準決勝は関西大との「関関戦」になることが決定した。早崎監督は「しっかり準備してやるしかないと思うので、準備を怠らずやっていこうかなと思います」と語り、小西は「リーグでは勝っているので、そこは自信を持ちつつも、絶対負けられないなというのはあります。自分も今(今大会)3点決められて、2年前も3点だったんですけど、まず個人ではその3点を超えるというところと、チームとしては絶対タイトルをもたらしたいというところが一番です」と得点という個人の結果に加え、準決勝でライバルの関西大に勝ち、決勝も勝って優勝というチームの結果も貪欲に狙おうとしていた。

 一方、特に後半はパスだけでなく、ゴールに向かって積極的に仕掛けるスタイルで魅力的な攻撃を見せたが、あと一歩勝利に届かなかった京産大の吉川拓也監督は「自分たちのチームスタイルというのは最後まで貫いてやれたかなと思うんですけど、ただ、決定的なシーンが2点ぐらい後半はあったかなと思うので、そこをしっかりと仕留め切れるかどうかというところが、今日のゲームの一番重要なポイントかなと思います」と振り返り、中盤のゲームメーカーMF伊藤翼(3年=C大阪U-18)も「決定力の部分はもっと上げないといけないし、チャンスが2個も3個もあるわけじゃないので、1個のチャンスを決め切れる力をつけないといけない」も決定機を仕留めきれなかったことを悔やんだ。

 今後のリーグ戦に向けて吉川監督は「何も変えることなく、その中で攻撃の質をしっかり高めていく。そして彼らの努力してきている、積み重ねてきている部分というのも間違いじゃないと思うので、そういったところは尊重しながら、今日は苦しいしんどいメンタル状況ですけど、明日からまた切り替えて、次のリーグ戦に向けて準備しないといけないなと思います」と磨き上げてきた攻撃の質をさらに高め、魅力的で勝ち切れるチームを目指そうとしていた。

(取材・文 小林健志)

●第49回総理大臣杯全日本大学トーナメント特集
小林健志
Text by 小林健志

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