beacon

ポルトガルで世界挑戦の中学生6選手、新モデルの武器で「相手に黒星つける」

このエントリーをはてなブックマークに追加

 中学生年代6選手の“日本代表”がCL決勝の舞台・リスボンで世界一を目指す。マルチスポーツブランドであり、UEFA(欧州サッカー連盟)のオフィシャルサプライヤーパートナーであるアディダスは現地時間23日、「UEFA チャンピオンズリーグ(CL)2014」決勝開催地であるポルトガル・リスボンにて5対5のミニゲーム形式で戦う「adidas UEFA Young Champions 2014世界大会」を開催する。

 “日本代表”として世界大会に出場するのは、関西、九州、関東で開催された「日本代表選抜大会」を突破して世界大会の出場権を獲得しているGK津村和希(ヴィテス福岡FC)、野寄和哉(CAグランロッサ)、薮井大和(Jフィールド岡山FC)、梅津克貴(アスペガス生駒FC)、天野悠貴(FC東京U-15むさし)、水野裕太(駒沢サッカークラブ)の中学生6選手。決戦を前日に控えた22日、6選手は午前中をリラックスして過ごすと、午後にはFIFA公認のビーチサッカーコートでビーチサッカーに挑戦。コーチの「エンジョイしよう」というアドバイスの下、世界大会で対戦するブラジル、アメリカの選手とともに混成チームをつくり、技やアイディアを見せ合っていた。

 砂の上でのプレーはさすがに勝手が違うようで、足裏で砂地を掴むことや、イレギュラーバウンドするボールに悪戦苦闘していた。それでも他国の選手たちと積極的にコミュニケーションを取りながら笑顔でプレーした選手たちは、野寄が何度もバイシクルショットにチャレンジするなど楽しみながら、思い切ったプレーを連発。決戦へ向けて充実した時間を過ごした。

 普段からフットサルコートでの練習を行っている薮井はビーチサッカーの感想について、「フットサルと全然違う。地面が悪くてボールが蹴りづらかったし、イレギュラーしたりして難しかったけれど、経験できて良かったです。日本に帰ってもやりたいです。(サッカーへの効果は)イレギュラーしたりしても、ボールをよく見てトラップできたりしそう」と語り、アグレッシブな守りをスタッフから評価されていた水野は「ビーチサッカーは普通のパスじゃ通らないからアイディアが必要。きょうは最初、ブラジル人が引っ張ってブラジル人中心でやっていた。明日の世界大会では、ブラジル人に引けを取らないでやっていきたい」と「本番」ではテクニックに自信を見せるブラジル人選手たちに負けないことを誓っていた。

 20日深夜のポルトガル入り後、コンディション調整も兼ねたスケジュールが続いたが、23日はいよいよ世界大会に臨む。元日本代表DF宮本恒靖監督の指揮の下、開催国のポルトガル、ブラジル、アメリカとの戦いを制して世界を獲ることができるか。

 22日の夕食時にも「絶対、全勝」と意気込んでいた選手たち。最高の結果を求める彼らの足下を支えるのは、アディダスの新モデルスパイク「バトルコレクション」だ。W杯ブラジル大会に出場する各国代表選手が着用する“最終兵器”のモデルとして、今月12日に発表されたばかり。スキルで支配するボールマスターへ向けた「プレデターインスティンクト」、異次元にぶっちぎるスピードスターへ向けた「adizero(アディゼロ) f50」、すべてを器用にこなすバランサーへ向けた「パティーク11コア」、縦横無尽に暴れまくるハードワーカーへ向けた「ナイトロチャージ」と、4つのプレイヤータイプに合わせた4モデルは斬新なカラーが特長で、アディダスのキャンペーン「all in or nothing(やるか。やられるか。)」を白黒のバトルグラフィックで表現している。

 今回、“日本代表”として「adidas UEFA Young Champions 2014世界大会」へ臨む6選手もこの「バトルコレクション」を着用。明らかに異彩を放つモノトーンカラーのスパイクについては、現地入り後のトレーニングで見た他国の代表選手たちも興味津々だった。日本の足下のインパクトは十分。あとはピッチ上でどのような結果を残すか。「初めてバトルコレクション見たときは『なんや、これっ』て思って。正直驚いたし、見た目はめっちゃ目立つし、今までない色だったから凄い色やなと思いました」という野寄は、「(着用しているアディゼロ f50は)前の型に比べて履きやすかった。瞬発力を活かせる。明日はこのスパイクでハットトリックします!」と宣言した。

 そしてチームの主将を務める津村は「(バトルコレクションの)あの色にはびっくりしました。(着用しているナイトロチャージは)履きやすくてフィットする。白黒つけるっていうバトルコレクションのイメージが、試合中のモチベーションとかにつながるし、自分のスタイルに合っていると思います。明日は無失点で勝って相手に黒星をつけます!」。“日本代表”6選手はスパイクのコンセプト通りに、そして優勝を目指す自分たちの理想通りに、世界との戦いでしっかりと「白黒」をつけてくる。

[写真]CL決勝が開催されるエスタディオ・ダ・ルスのロッカールームで「バトルコレクション」を手に意気込む“日本代表”選手たち

(取材・文 吉田太郎)

TOP