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なでしこに完敗したヤンなで司令塔の猶本「レベルアップして、またみなさんの前で」

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 東日本大震災復興支援チャリティマッチ「SAWA and Friends, X’mas Night 2012」の前半戦として行われた“なでしこジャパンvsヤングなでしこ”。注目の“姉妹対決”は、“姉”なでしこジャパンの貫録勝ちで終わった。

 U-20女子W杯で日本中を魅了した勢いそのままに、果敢になでしこジャパンを攻め立てた、ヤングなでしこだったが、リズムに乗っていた時間帯で、MF澤穂希に先制を許す。その後は格の違いを見せつけられ、終わってみれば45分間で0-3の完敗を喫した。

 主将として「2020 Future Dream」(20歳以下女子チーム)を率い、ボランチでプレーしたMF猶本光。司令塔として随所にらしさを見せたが、得点につながるようなプレーをすることができなかった。「球際が強かったですね。安藤(梢)選手とか全然違うなと」。

 U-20女子W杯で3位に輝いたヤングなでしこだったが、多くの選手が所属チームであまり出場機会を得られずにいた。そんな中、猶本は浦和レッドダイヤモンズレディースでレギュラーの座をつかんだ。しかし、「今年はチームの中心としてプレーできなかったので、来年はそうなるように頑張る」と、現状に満足している様子はない。

「2020 Future Dream」としてプレーした前半、相手のボランチに入っていたのは澤とMF宮間あや。2012年女子バロンドール候補にも選出された、ワールドクラスのプレーヤーだ。「レベルアップして、またみなさんの前で(なでしこジャパンとして)プレーしたい」。日本女子サッカー界が期待を寄せる若き司令塔の戦いは、はじまったばかりだ。

(取材・文 奥山典幸)

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