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MF白川とMF西尾が“らしさ”を発揮!「NIKE MOST WANTED」グローバルファイナルがついに開幕!!

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西尾翼(中央)は攻守にわたってチームを活性化(中央)し、白川恵士朗(左)は個の力でゴールをこじ開けた

「NIKE MOST WANTED」グローバルファイナルが、25日にイギリスのセント・ジョージズ・パークで開幕した。

 日本から参加しているのは、10月に行われたジャパンファイナルを勝ち抜いた、MF白川恵士朗(未所属)とMF西尾翼(東海大)。さらに、イギリスやドイツ、オランダをはじめ19か国から33選手が集い、数枠の「NIKE ACADEMY」入りを懸けて競い合う。

 オープニングでは、ジョン・グッドマン「NIKE MOST WANTED」マネージャーから「自分らしさやコミニケーション能力、元気の良さ、さらに、ピッチの外で礼儀正しくできるか、そういうこともすべて大事。(「NIKE ACADEMY」に入れば)24時間一緒に過ごすので、テクニカルな面以外に、人格的なことも重視する」とハッパをかけられた10代の選手たち。

 その後はフルサイズの屋根付き人工サッカー場へと移動し、MF波田野海(聖和学園高卒)ら「NIKE ACADEMY」の練習を見学、「一緒にやりたい」(西尾)と刺激を受けたところで、実際にボールを使ったトレーニングへ。「NIKE ACADEMY」の選手たちがやっていたボールと人がボール回しの練習と、5対5でのゲーム形式を行って約1時間のトレーニングは終わった。

 西尾は「日本と違ってみんなボールを持ちたがるし、自分がやれるってことをアピールしないとパスももらえない」とゲーム形式の中での難しさをまず痛感した。それならばと西尾は「珠がこないなら自分から奪いに」行く積極性を見せ、「ボールをもらう動きや、呼んだり」とボールを引き出す工夫をしたという。「あんまり英語はわからないので、とりあえず名前を読んでコミュニケーションをとっているうちにボールが集まってきた」。

 課題としていた英語でのコミュニケーションに積極的に取り組むと、今月19日の「NIKE ACADEMY TOKYO」で行われた、即席チームでのミニゲームで見せたような、最終ラインでのビルドアップから、前線でのフィニッシュまで、幅広い役割を全う。特に「技術と好守の切り替えの速さ」は西尾自身、外国人選手相手でもやれる手応えを感じていた。

 5対5にGKを加えたゲームでは、西尾のチームと白川のチームが対戦。数ゲームこなしていたこともあって、西尾がチームの中心的な存在になっていたのに対し、白川はゲームになかなか入ることができないでいた。右サイドに開いて、ジェスチャーでボールを要求するものの、ボールはほとんど回ってこない様子は、やはり「NIKE ACADEMY TOKYO」での白川と重なった。

 それでも、個の力を見せつけたことで空気は一変する。GKのポジションが悪かったことを見逃さず、右サイドから長い距離のループシュートを沈めてゴール。「ちょっと『おーっ』ってなったので、そこから(チームメイトが)話しかけてくれるようになりました」。直後にも、右サイドから中央へカットインして、再び左足を振り抜いてゴールネットを揺らし、チームメイトからも信頼されるようになった。とはいえ、守備のときはチームに関わることがほとんどできていなかったが、「(守備は)好きじゃないです」と言い切る。あくまで「ボールを持ったときはすごい」(西尾)という、白川のストロングポイントでアピールしていくつもりだ。

 世界を相手にそれぞれの“らしさ”を見せつけた両者。グローバルファイナルはあと2日続き、最終日には波田野ら「NIKE ACADEMY」とも対戦する。

★『NIKE ACADEMY特設ページ』はこちら
(取材・文 奥山典幸)

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