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部活生にもオススメ!着れば納得の“プロ仕様” アシックスが新トレーニングウエアを発表

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アシックスでアパレルの開発を手がける原邦彰氏

 就任2年目となったネルシーニョ監督の下、今季はクラブ史上最高の年間7位でシーズンを終えたヴィッセル神戸。その神戸を1999年からユニフォームサプライヤーとしてサポートしているのがアシックスだ。同社から提供されているウエアは選手たちが日々の練習や試合で最高のパフォーマンスを発揮できるよう、細部までこだわった作りとなっている。

 2017年シーズンにアシックスが掲げるサッカーアパレルのテーマについて、プロダクトマーチャンダイジング部・コアパフォーマンススポーツアパレルチームの原邦彰氏はレス・イズ・モア(より少ないことは、より豊かである)と話す。最近のトレンドとしてデザインの「シンプル化」が進む中、シンプルではあるが、それが豊かに見えるグラフィックを採用し、要所要所にアクセントをつけているのが特徴だ。

 神戸の選手がトレーニングで着用している「クロストレーニング」にも、そのコンセプトが散りばめられている。「TRハーフジップトップ」は一見すると、エンジ色をベースとした無地テイストに近いデザインだが、腕の部分にあるライン材にのみメッシュのパーツを採用。選手の動きに合わせて可動し、ちょうど伸びたときに、内側に隠れているオレンジの部分が見える仕組みとなっている。

「TRハーフジップトップ」とともに「TRパンツ」にも使用されているのが「ストレッチクロス素材」。ストレッチ性に長け、薄いことで非常に体にフィットし、伸びやすい生地となっている。この素材は神戸の選手にも好評だったそうで、原氏は「着ている感覚が裸に近い、素肌にフィットするという部分を重要視される選手のみなさんからは、薄手の素材、細身のシルエットという2点で好評を頂いています」と胸を張る。

 2017年も神戸にウエアを提供するにあたり、選手からのフィードバックを生かして改良された点もある。「ハーフパンツに関しては、前回着用していただいたものには両サイドにスリット(切れ目)が入っていました。動きやすさという点ではいいのですが、どうしても薄い素材ということで、プレー中に選手がつかんで裂けてしまうということがありました。そこで今回はスリット加工を省き、ストレッチテープ材を使用することで動きやすさをキープしつつ、裂けてしまわないような改善をしました」。選手の要望に応え、強度の高いトレーニングにも耐えうる作りとなった。

 また、「クロストレーニング」と同様に神戸の選手が着用する「プラクティスウェア」も2017シーズンに向けて改良が施されている。細いストライプ柄がデザイン面の特徴となっており、原氏は「太めのストライプだと、どうしてもレトロ感が出てしまいますので、現代風にアップデートし、同系色のスタイリッシュに見えるデザインにしました」と説明。シルエットは前シリーズと同じく、すっきりとしたスリムタイプが採用された。素材はストレッチ性に優れ、吸汗速乾などベーシックな機能も装備している。

 プロ選手の要望を盛り込むことで“プロ仕様”の完成度を誇るアシックスのサッカーアパレル。原氏は「機能的にも大変優れている点が多いので、サッカーをするにあたって、その先を目指すプレイヤーの方々に着用していただいて、動きやすさであったり、快適性を感じていただけたらなと思います」と、日頃から部活に励む中高生にも試してもらいたいと話す。実際に着用することで分かる着心地の良さや自身のパフォーマンスの向上。機能的な部分にも触れた商品選びが、トッププレイヤーへの近道となるに違いない。

★新トレーニングウエアの発売は1月中旬予定
(取材・文 阿部哲也)

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