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大学日本一筑波大主将や高校選手権出場者も新加入…いわきFCが新体制発表

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強化2年目、いわきFCの新体制発表会見が行われた

 福島県社会人リーグ1部のいわきFCは19日、17シーズンの新体制発表会見を行った。会見は福島県いわき市にあるドームいわきベース内に建設中のいわきFCクラブハウスの一角を使用して行われ、同施設の内覧会も実施された。クラブハウスはで6月上旬に完成予定となっている。

 いわきFCはスポーツメーカーのアンダーアーマーの全面サポートを受けて強化を進めている。強化1年目の昨季は福島県社会人リーグ2部を圧勝。“飛び級”でのJFL昇格はならなかったが、「いわき市を東北1の都市にする」「日本のフィジカルスタンダードを変える ~魂の息吹くフットボール~」「教育と人材育成を中心に据える」というビジョンを掲げ、改革に挑んでいる。

 強化2年目の今季は、新たに12名の選手が加わることになった。昨年12月に行われた全日本大学サッカー選手権で優勝した筑波大の主将FW高柳昂平や、JFAアカデミー福島から早稲田大に進学したMF平澤俊輔といった実力者が加入。今冬の全国高校選手権に出場したDF青木悠弥(←創造学園高)といった有力高校生も名を連ねている。

 大倉智社長は「何人かはJ1にいてもおかしくない」と語る。実際に何人かの選手はJクラブからのオファーを断っていわきFCへの入団を決めており、「スカウティングで選手が取れる。フィジカルスタンダードを変えたいという理念に賛同する子が割と多いということだと思う」とクラブとしての成長に自信を深めていた。

 また監督は元オランダ代表のピーター・ハウストラ氏から強化・スカウト本部長だった田村雄三氏に変更。大倉社長を総監督に置く体制になった。この監督交代について、大倉社長は「(ハウストラ氏は)僕らが目指す魂のフットボールはもっと違う視点だった。今一つ相容れない部分があった」と説明。「結果責任はまだまだ問われない段階だと思うけど、今はサッカーのコンテンツの部分を作ることが大事。そこの部分は田村ができるという確信がある」と新監督に全幅の信頼を寄せた。

 昨年11月にはドームいわきベース内に全面人工芝グラウンドの「いわきFCフィールド」が完成。そしてこの日内覧会が実施されたクラブハウスも6月に完成予定と、ハード面でも着実に進化を遂げている。「今年結果を出せば、応援していただける体制はさらに整うと思う」と大倉社長。地域を巻き込んだ改革にも手ごたえを得ている様子で、「街づくりの一つとして組み込まれる可能性もある。サッカーチームを通じた地方創成のモデルケースになれれば」と熱い思いを語っていた。

以下、今季のメンバーリスト
1 GK 大野将弥
2 MF 菊池翔(←駒澤大)
3 DF 山下宏輝(←岡山ネクスト)
4 DF 古山瑛翔
5 MF 板倉直紀(←浦安)
6 MF 平澤俊輔(←早大)
7 FW 片山紳
8 MF 新井伶治
9 FW 菊池将太
10 FW 平岡将豪
11 FW 高柳昂平(←筑波大)
13 MF 山崎海秀
14 DF 新田己裕
15 MF 金大生(←駒澤大)
16 MF 高橋大河(←尚志高)
18 MF 井原楓人
19 FW 小野瀬恵亮(←拓殖大)
20 DF 青木悠弥(←創造学園高)
21 GK 坂田大樹(←流通経済大)
22 DF 五十嵐陸(←帝京高)
23 FW 吉田知樹
24 MF 飯干雄斗(←中央大)
25 MF 久永翼
28 MF 植田裕史
30 DF ウェリントン・オリヴェイラ
31 GK 堀江 亮博(←尚志高)

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