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2020年限定ルール「交代枠5人」が正式決定!! ただし1試合3回まで

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 国際サッカー評議会(IFAB)は8日、サッカー競技規則を一時的に改正し、1試合の交代枠を各チーム5人に拡大すると発表した。新型コロナウイルスの世界的流行を受け、各国リーグで過密日程が想定されることによる緊急措置。選手の疲労軽減に加え、戦術的な幅が広がることも期待できる。

 IFABはサッカーのルールを決定する唯一の機関。国際サッカー連盟(FIFA)と英国4協会によって構成される。今回の一時的改正はFIFAの提案を発端とし、これをIFABが承認する形で実現した。IFABは「さまざまな気象条件の下、近接した期間に試合が行われる可能性があり、選手の生活に影響を及ぼす可能性がある」と理由を説明している。

 今回の一時的改正は2020年12月31日までに終了する大会における暫定措置。これまで各チーム3人まで(延長戦では4人)だった交代枠が5人に拡大される。成年世代の大会においては、一度交代した選手の再入場はこれまでどおり認められない。

 試合の混乱を防ぐため、交代回数はハーフタイムを除いて各チーム3回まで。したがって5人の交代枠を全て使うのであれば、一度に複数の選手を起用しなければならない。また同時に両チームが交代した場合は、両チームにそれぞれ交代回数を加算。延長戦ではさらに1人の交代枠を追加することができる。

 この暫定ルールを採用するかどうかは各競技団体の決定に委ねられており、採用する場合はすぐに効力を発揮する。なお、IFABとFIFAは今後の各国リーグ戦開催状況を注視しつつ、対象期間を2021年以降にも延長することができるとされている。

 IFABはあわせて、夏の過密日程に備えて飲水タイムやクーリングブレイクを有効に活用するよう推奨。また密室のオペレーションルームに配置されるビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)については、導入済みのリーグであっても運用停止が認められることが決まった。VAR制度を運用し続ける場合には、通常どおりの手順を遵守することが求められる。

(文 竹内達也)

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