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ブラインドサッカー日本代表が「Blindenfreunde Cup」で優勝、中川監督体制初の欧州遠征で初タイトル

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ブラインドサッカー日本代表が新体制で初タイトル

 ブラインドサッカー日本代表は13日、14日と2日間にわたってドイツ・ベルリンで行われた「Blindenfreunde Cup」で優勝。中川英治監督新体制で初タイトルを手にした。

 大会は日本、イタリア、ドイツ、ポーランドの4か国が出場し、総当たり戦を実施。日本は2勝1分でドイツと並んだが、得失点差でドイツの+9に対して、+14と上回り、優勝が決定した。

 13日の初戦・イタリア戦では園部優月が自身にとって代表初のゴールを挙げた。これは中川監督体制にとっても初得点となる。後半には川村怜が2得点を決め、3-1で勝利を収めた。14日の第2戦・ドイツ戦では、川村が1得点を挙げ、1-1で引き分けている。

 第2戦に続き、同14日には第3戦・ポーランド戦を実施。そこで日本はゴールラッシュ。川村の5得点のほか、園部が3得点、日向賢は2得点を挙げる。さらに、鳥居健人と田中章仁が自身初ゴールで1得点ずつ決めた。12-0の快勝となった。

 この結果、優勝が日本、準優勝がドイツ、3位がイタリア、4位がポーランドとなった。

 日本ブラインドサッカー協会(JBFA)は中川監督や選手のコメントを紹介。中川監督は「事前に分析をスタッフの総力で行うことが出来たので、相手のプレーモデルに合わせた戦い方が、3試合通じて出来たと考えている」と語った。

 昨夏の東京パラリンピックまではゴール裏でのガイドとして活躍した中川監督。「今回初めて監督という立場で試合に臨んだが、優秀なスタッフたちに囲まれているので、大きな違いを感じたり、緊張したりすることなく、選手もスタッフも相互に支え合うことが出来た点がとても良かった」と今大会を振り返る。「新しいチームになり、攻撃と守備で取り組んできたことの成果は十分に発揮できた。取り組んできたことの中で、まだ発揮できていない部分もあったので、そこは次の大会で課題の洗い出しを行いたい」と次の目標に目を向けた。

 主将の川村は「優勝というかたちで終えられたことに、非常に満足している。最低限の目標を達成できて良かった。新体制で挑んだ遠征だったので、勝利というかたちで結果を出せたことを、非常に嬉しく感じている」と喜びのコメント。3試合での課題を見つけつつ、チームの優勝に手応えを掴んだようだ。

 18歳の園部は初ゴールを記録。「代表戦で初めてスタメンに選ばれとても緊張し、前半はバタついてしまうことが多かった。一度交代を挟んだあとから、気持ちを整理して臨むことができたので、初得点の時も落ち着いて狙ったところにシュートを打つことができた」とその瞬間を振り返った。

[大会日程]※日本戦のみ
5月13日(金)
日本 3-1 イタリア
※日本の得点者:園部優月川村怜2

5月14日(土)
日本 1-1 ドイツ
※日本の得点者:川村怜

日本 12-0 ポーランド
※日本の得点者:川村怜5、鳥居健人、園部優月3、日向賢2、田中章仁

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