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ブラインドサッカー日本代表が史上初の“最強”ブラジル撃破! 次戦引き分け以上でワールドグランプリ決勝へ

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ブラインドサッカー日本代表が初めてブラジルを撃破

 ブラインドサッカー日本代表は1日、「ブラインドサッカーワールドグランプリ in フランス」の第3戦でブラジルと対戦し、1-0で勝利。過去12戦11敗1分だったブラジルから初めて白星を奪い、大会2連勝とした。2日の最終節・フランス戦で引き分け以上で3日の決勝進出が決定する。

 パラリンピック前人未踏5連覇を誇るブラジルは若手中心の布陣を組む。日本はここまで2試合を終えて1勝1分で、この試合の先発は川村怜佐々木ロベルト泉黒田智成、鳥居健人、神山昌士が名を連ねた。

 第1ピリオド7分、日本が先手を打つ。鳥居が左サイドからカットイン。右足シュートを放つと、相手4選手の隙間を抜き、相手GKも反応できない。ゴール左隅に決め切り、先制ゴールを奪った。

 日本はその後もブラジルの攻撃を防ぎ切り、試合はそのまま終了。鳥居の得点が決勝点となり、ブラジルから初めて勝利を手にした。

 日本ブラインドサッカー協会(JBFA)を通じ、中川英治監督は勝利を振り返る。「日本はブラジルにまだ勝利したことがなかったので、新しい歴史の1ページをこのチームで作ろうという話をして、ピッチに選手を送り込んだ。選手も、自信を持って、今までの取り組みを理解して、確信と自信を持ってこのピッチに立てたので、良い結果が出たのではないかと思う」。初快挙の喜びを噛みしめた。

 指揮官が「今大会とても調子が良く、守備での大きな貢献や、攻撃でも前の試合で惜しいシュートも何本かあったので、今日は絶対点を取ってくれるのではないか」と期待して送り込んだ鳥居が決勝点。鳥居は「相手に圧倒されず、自分たちのやれること、自分たちのサッカーをして、しっかりと勝利というかたちで終わることができたこと、ブラジルに1勝できたということは、純粋にとても嬉しい」と喜びを語る。

 自身の決勝点については「『打てる!』と思ったときにしっかり打とうという意識を持っており、川村選手からの良いパスをしっかりトラップし、カットインしてシュート、という練習してきたことがしっかり出せたと思うし、得点できて良かった」と振り返った。

 主将の川村も率直な気持ちを語る。「ブラジルは若手中心のチームではあったが、ブラジル代表に国際大会で勝利することができて、歴史を作ることができて本当に嬉しい。チームとしては、プラン通りにしっかり守備をして、攻撃に繋げることが出来、普段練習で取り組んできていることをピッチの中で実行できたので、それが結果に繋がったと思う」。日本にとって、大きな価値を持つ1勝となった。

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