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舞台『ブルーロック』公開稽古に密着取材! 主演の竹中凌平さん、佐藤信長さん、佐伯亮さんに元Jリーガーら技術指導

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MF神田凜星、佐藤信長さん、FW松岡ジョナタン、竹中凌平さん、FW色摩雄貴、佐伯亮さん(写真左から)

 舞台『ブルーロック』の公開稽古が2月下旬、東京都豊島区内のフットサルコートで行われた。出演者から潔世一役の竹中凌平さん、蜂楽廻役の佐藤信長さん、千切豹馬役の佐伯亮さんが参加。講師にエリース東京所属のFW色摩雄貴、FW松岡ジョナタン、MF神田凜星の3選手が登場し、パス&コントロールやドリブルなど元Jリーガー直伝の技術指導を受けた。

 ブルーロックは2018年から「週刊少年マガジン」(講談社)で連載中の、金城宗幸(原作)、ノ村優介(漫画)による人気サッカーマンガ。「世界一のエゴイストでなければ、世界一のストライカーにはなれない」とのテーマを掲げ、日本をW杯優勝に導く“エゴイスト”なFWの育成劇が繰り広げられている。累計発行部数は2000万部を突破し、昨年10月からTVアニメも放送。今回、タイトル初となる舞台化も決定し、5月に大阪と東京で公演を行う。

 公開稽古ではまず2人一組に分かれ、色摩が佐伯さん、松岡が竹中さん、神田が佐藤さんを指導。パスの基本となるインサイドキックやトラップを実演した。さっそくスムーズな動きを見せていたのは幼稚園から中学校にかけてサッカー経験を持つ佐伯さん。竹中さん、佐藤さんも競技サッカーのプレー経験はないというが、さすが役者の身体感覚でキックモーションを身につけ、10分足らずのうちに利き足ではない逆足キックにもトライしていた。

 その後も浮き球を交えたパス&コントロール、コーンドリブル、シュート練習などで次々に基礎技術を高めていく3人の出演陣。静岡学園高でボール技術を磨き抜き、ブラジルでのプレー経験も持つ神田がトリッキーな足技も披露するなど、互いに楽しみながら稽古を行った。また稽古の最後には混成チーム同士、講師陣vs出演陣のミニゲームも実施。講師陣に逆足+頭のハンデをつけた最終戦では、出演陣が勝利するという“下剋上”も起きた。

 終了後、囲み取材に応じた講師陣は「吸収力がすごい」(神田)、「特に佐伯さんは技術があって教えるところが一つもなかった」(色摩)、「才能ありすぎてびっくりしました」(松岡)と一様に驚きのコメント。出演陣も「小学生の体育の授業以来にボールを蹴った気がするけど、上手くなったかは別として(笑)、サッカーの楽しさを知れて大きな収穫だった」(竹中さん)、「僕はバレーボールをやっていたけど、サッカーはネットを挟まず生身の人間がやりあうというスポーツで、W杯を見るのも好きでした。実際にやってみてサッカーに対する解像度が上がったし、サッカーがより好きになりました」(佐藤さん)、「久々にサッカーができて楽しかったです。サッカーはみんなで何かをやるというのが舞台と似ていて、パスをし合って初めての人でもコミュニケーションが取れるし、プラスになる一日でした」(佐伯さん)と手応えを得た様子だった。

 また舞台に向けては「青空の下で運動するのは気持ち良いですね。舞台は協調性が大事だけど、そのテーマが“エゴ”というのは矛盾していて面白いなと思っています。稽古にまだ入っていないけど、どういう作品になるのかワクワクしています」(竹中さん)、「こうしたスポーツものはスポーツをやっている方も楽しみにしてくださると思いますし、やっている方から見ると気になっちゃうこともいろいろあると思うんですけど、そこの説得力を僕らがいかに出せるかだと思うので、まだ時間があるのでちょっとでも一流に近づけた状態で作品をお届けできればと思います」(佐藤さん)、「こうして久しぶりにサッカーをやってみて、チームワークが本当に大事だなとすごく感じました。ブルーロックの舞台がこれからどういう感じになっていくかわからないけど、みんなで熱い作品を作ることを目標に精進していきたいです」(佐伯さん)とそれぞれ意気込みを語った。

 公演は5月4〜7日に大阪市のサンケイホールブリーゼ、11〜14日に東京都豊島区のサンシャイン劇場で行われる。

©金城宗幸・ノ村優介・講談社/舞台『ブルーロック』製作委員会
衣裳協力:DESCENTE UMBRO

(取材・文 竹内達也)

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