本田圭佑「子供のことを考えれば考えるほど放任主義になるはず」田嶋幸三JFA前会長と白熱議論
元日本代表の本田圭佑が2日、自身が考案した『4v4』のイベントで、日本サッカー協会(JFA)前会長の田嶋幸三氏とトークセッションを行った。
冒頭、本田が「僕と田嶋さんだったら、コーチングライセンスの話を1時間話した方が、めちゃくちゃ盛り上がるんじゃないかな」と笑いを誘って始まったトークセッションだが、『4v4が切り開くサッカーの未来と可能性』をテーマに意見をぶつけた。
4v4の特徴のひとつとして、ベンチに監督やコーチを置くことができないというルールがある。本田も「成功しているサッカー選手をみると、良くも悪くもコーチや監督の言うことを話半分で聞いているところがある。現場でのハプニングに弱くなっている印象がある」と思いを語る。
ただ田嶋氏は本田の意見に頷いた上で、「全体の層を上げることが出来たから、殻を破れる子が出てきたという風にも思っている。初めから何でも自由にやらせていたら、本当にいい方向に行っていたかというと、違う部分があるんじゃないか」とも話していた。
熱を帯びた議論は続き、田嶋氏が「全くの同感」と本田に同調したのが、親の介入について。本田は「今、何でも子供が親に聞きません?僕も父親として危機感を持たないといけない」とすると、「それに言いすぎる親を見ていると、その時の自分を優先している気がする。子供のことを考えれば考えるほど、いい意味での放任主義になるはず。たくさん可能な範囲の失敗をさせることが教育の本質だと思っている。何でも怪我させずにやらせるというのは、危機感ですね」と熱弁していた。
また学校の部活動を廃止する動きがあることについても盛り上がりをみせ、両者が「危機感」を強調。田嶋氏は「すごい危機感を持っていて、中学校の部活を何とか残せないかと考えている。部活の良かったところをもっと議論してほしかった。先生の働き方改革も分かるが、やりたい先生もいる。外部から入ってでもやりたいという先生もいる。逆にいい機会と捉えて、ボランティアじゃなく、働いた対価を貰えるようにしてほしい。それに見合うような指導、理解がないといけない」と意見していた。
(取材・文 児玉幸洋)
冒頭、本田が「僕と田嶋さんだったら、コーチングライセンスの話を1時間話した方が、めちゃくちゃ盛り上がるんじゃないかな」と笑いを誘って始まったトークセッションだが、『4v4が切り開くサッカーの未来と可能性』をテーマに意見をぶつけた。
4v4の特徴のひとつとして、ベンチに監督やコーチを置くことができないというルールがある。本田も「成功しているサッカー選手をみると、良くも悪くもコーチや監督の言うことを話半分で聞いているところがある。現場でのハプニングに弱くなっている印象がある」と思いを語る。
ただ田嶋氏は本田の意見に頷いた上で、「全体の層を上げることが出来たから、殻を破れる子が出てきたという風にも思っている。初めから何でも自由にやらせていたら、本当にいい方向に行っていたかというと、違う部分があるんじゃないか」とも話していた。
熱を帯びた議論は続き、田嶋氏が「全くの同感」と本田に同調したのが、親の介入について。本田は「今、何でも子供が親に聞きません?僕も父親として危機感を持たないといけない」とすると、「それに言いすぎる親を見ていると、その時の自分を優先している気がする。子供のことを考えれば考えるほど、いい意味での放任主義になるはず。たくさん可能な範囲の失敗をさせることが教育の本質だと思っている。何でも怪我させずにやらせるというのは、危機感ですね」と熱弁していた。
また学校の部活動を廃止する動きがあることについても盛り上がりをみせ、両者が「危機感」を強調。田嶋氏は「すごい危機感を持っていて、中学校の部活を何とか残せないかと考えている。部活の良かったところをもっと議論してほしかった。先生の働き方改革も分かるが、やりたい先生もいる。外部から入ってでもやりたいという先生もいる。逆にいい機会と捉えて、ボランティアじゃなく、働いた対価を貰えるようにしてほしい。それに見合うような指導、理解がないといけない」と意見していた。
(取材・文 児玉幸洋)