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[選手権]宇都宮白楊、PK戦の末に悲願の勝利(宇都宮白楊vs.西京)

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[01.02 第87回全国高校サッカー選手権2回戦 宇都宮白楊(栃木) 1-1(PK4-2) 西京(山口) 柏の葉]

 7年ぶり4度目出場の宇都宮白楊に対して、西京は初出場。優勝候補にあげられるチームに比べると、共に小粒揃いながら、個々の技術、戦術理解度は高かった。高校サッカー全体のレベルアップを象徴している“チームどうし”とも言えるだろう。つまり、相対的に攻守両面で安定しているものの、際立った選手不在ゆえに、試合は拮抗した展開になりがち――。

<得点経過>
36分 0-1 得点=西京=MF江口将貴主将(3年)=PK
58分(後半18分) 1-1得点=白楊=DF小林文哉(3年)
*CKがバーに当たり、その跳ね返りを、ヘディング・シュート

 試合後、白楊の只木章広監督(33)は「相手が予想以上に、蹴ってきた」と語った。実際、西京の積極性は目立ったが、白楊は慌てなかった。同点弾はラッキーな面もあったが、その後は、優勢に試合を進めることができた。シュート数は西京10本(前半6本、後半4本)、白楊6本(前半1本、後半5本)。さすがは、県大会決勝で本命の矢板中央に2-1で粘り勝ったチームならでは――。昨季まで栃木SCの攻撃的MFとして、アマチュアながらも「10番」をつけていた只木監督のカリスマも、感じた。

 PK戦は、先蹴りの白楊が4人続けて成功したのに対して、西京は3人目と4人目が失敗して、白楊が4-2で勝利。前身の宇都宮農時代を含めて31年ぶりの“選手権1勝”だった。

 白楊は、3日の3回戦(市原臨海)で鹿児島城西(鹿児島)と対戦する。

「1試合勝っただけで大騒ぎするチームですから、全力で向かっていくだけです。今日よりはアグレッシブな試合ができると思います。楽しみです」(只木監督)

<写真>PK戦勝利に歓喜を爆発させる宇都宮白楊イレブン
(取材・文 木次成夫)

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