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[高校選手権]決勝は山梨学院大付対青森山田に!!

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 第88回全国高校サッカー選手権は9日、東京・国立競技場で準決勝を行った。第1試合では初出場の山梨学院大付(山梨)が2-0で矢板中央(栃木)を下し、山梨県勢としては82年度の韮崎以来27年ぶりとなる決勝進出を決めた。
 また第2試合では15回目出場の青森山田(青森)が2-2からのPK戦の末、3-2で関大一(大阪)を下し、青森県勢初の決勝進出。ともに勝てば初の日本一となる決勝は11日に国立競技場で開催される。

 相手の驚異的な粘りに苦しんだ青森山田だったが、決勝進出の権利だけは離さなかった。青森山田は前半32分、FW成田鷹晃(2年)が獲得したPKをFW野間涼太(3年)が右足で決めて先制。さらに39分にはMF椎名伸志主将(3年)が鮮やかな左足ループをゴール右隅へと決めてリードを広げる。
 それでも後半、ビッグチャンスを生かせない青森山田に対し、関大一が驚異的な粘りを見せる。後半44分、関大一はFW久保綾祐(3年)とのワンツーで左サイドを破ったSB横川玄(3年)がラストパス。混戦からのこぼれ弾を拾った久保が縦に切れ込み、そのまま左足シュートをねじ込んだ。さらに関大一は後半ロスタイム、自陣からGKが放り込んだFKのこぼれ球を途中出場のFW井村一貴(2年)が鮮やかな左足シュートで突き刺し、同点に追いついた。
 試合はそのままPK戦へ突入。ここで青森山田のGK櫛引政敏(2年)が魅せる。相手の1人目、2人目に続き、3-2で迎えた5人目も右に飛んでストップ。相手の必死の粘りにのみ込まれかけた青森山田だったが、守護神のビッグセーブに救われ、決勝へ駒を進めた。

 ともに初の準決勝進出だった山梨学院対矢板中央の準決勝第1試合は前半34分、山梨学院が先制した。FW伊東拓弥(3年)のパスから右サイドを突いたMF碓井鉄平主将(3年)が、ほとんど角度のない位置から強烈な右足シュート。このこぼれ弾に反応したMF鈴木峻太(3年)が左足を振りぬくと、ボールはGKの股間を抜けてゴールへと突き刺さった。
 前半から積極的にシュートを放っていた矢板中央は後半7分にMF益子直樹(3年)の強烈な左足シュートがゴールを捉え、同10分には左CKからCB須藤貴郁主将(3年)が決定的なヘディングシュートを放つ。13分には2年生エース中田充樹に代えて1年生FW石井涼斗を投入するなど同点ゴールを狙ったが、29分に右クロスからFW堀越龍也(2年)が放ったヘディングシュートは無情にもクロスバーを直撃。逆に相手の猛攻を耐えた山梨学院は40分、伊東のラストパスに走りこんだ碓井が右足シュートをゴール左隅へねじ込み、試合を決めた。
 
(取材・文 吉田太郎)

特設:高校サッカー選手権2009

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