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[C☆voice_4]中央大FW林容平「人に感動を与えられるように」

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 大学サッカー界の注目選手にその時どきの課題や目標について聞く新連載「College star voice」。第4回は08年度の大学王者・中央大の新エースで全日本大学選抜FWの林容平選手(3年=浦和ユース)だ。中央大入学直後から鮮烈な活躍を見せ、U-19日本代表にも選出されていたストライカー。昨年は関東1部リーグ戦9ゴールで得点ランキング4位タイとまだ飛び抜けた活躍をするまでには至っていないが、豪快な右足シュートに一瞬の隙を突いて相手ゴールを陥れる得点感覚、個人技など潜在能力の高さは折り紙つきだ。10年の飛躍が期待されるストライカーの今シーズンの目標とは?


―昨年はインカレでいい結果を残すことができなかっただけに、今季にかける意気込みは強いと思うが?
「インカレはインフルエンザにかかってしまって。1年間通して活躍することができなかった。だから今年は1年間通して結果を出せるようにしたい。でも先週、ガイソク(外側側副じん帯)をやってしまってリーグ開幕戦はちょっと…。ショックでした。2節から出られるようにしっかり準備します」

―村田(現水戸)ら4年生が引退してメンバーは大きく変わるが?
「昨年、チームは4年生に頼り過ぎていた部分がありました。その4年生が抜けてしまった影響は大きくて、新チームは初め結果が出なくて、自信を失っていた。周囲からは優勝、優勝と言われるけど、まだ自分たちには絶対に勝てるというものがない。開幕戦が初出場となる選手もいると思う。だからみんな先のことよりもまずは初めの試合のことしか考えていないし、ここが大事になってくると思う。そこから試合ごとにうまく積み重ねていければ。あとは、昨年後期は勝っていたけど下位チームに勝てないことがあった。安定した戦いをすることも重要」

―個人的なことに触れると日韓戦は本来のポジションではなくサイドハーフでの出場だった
「(対面の選手に)押し込まれてしまって全然ダメでした。シュートもなかったし。ゴールが遠かった。確かにFWで出たかったのはありましたけど、あのポジションでやらないと。(全日本大学選抜での)合宿中、監督の中野さんからは『10年プロでやろうと思ったら5人の監督と当たる。強い選手が好きな監督もいれば、速い選手を好む人もいる。いろいろな要求に応えられるようにならないといけない』と言われていましたし、FWのほかにサイドハーフもやることで自分の幅を広げてくれたと思います。でも日韓戦では自分がそれに応えられなくて、情けないです」

―今年はチームでも期待される部分が大きいと思うが?
「苦しい時に決められる勝負強さだったり、チームが調子悪い時に引き分けに持ち込むようなゴールを決めたい。昨年はまだ周りに頼っていた部分が強かったけど、今年は自分がやらないといけない。やっぱり目標はインカレです。1年の時はケガして出ていないし、2年ではインフルエンザだった。1年間自分を成長させて、ここで納得できるプレーがしたい」

―林選手を注目している観客や関係者にはどういう姿を見てもらいたい?
「ゴールに向かうプレーですね。ピッチから、人に感動を与えられるようなプレーがしたいです」

(取材・文 吉田太郎)

▽過去の連載
1.明治大MF山田大記
2.流通経済大DF山村和也
3.順天堂大FW岡本達也
[大学サッカー]

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