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元仙台の岡山がスペイン挑戦「ベガッ太がヨーロッパでいろんな選手に抱っこしてもらうように頑張る」

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 元ベガルタ仙台のDF岡山一成が、4月1日から移籍先を求めてスペインリーグにテストを受けに行くことが分かった。2010年限りでKリーグの浦項(ポハン)スティーラーズを戦力外となりフリーの立場だったが、スペイン3部に昇格したトレドなどのテストを受けるという。

 岡山は横浜FMや川崎、柏などを経て2007年夏に仙台に加入した。その明るいキャラクターでサポーターに愛される選手となり、08年はリーグ戦33試合に出場し4得点を決めるなど活躍した。しかし、09年には出番が激減し、同年夏に韓国・Kリーグの浦項(ポハン)スティーラーズへ完全移籍した。そこで従来の実力を発揮。同年のアジア王者に貢献し、クラブW杯3位に輝いた。しかし、2010年限りで退団となっていた。

 下部リーグとはいえ、今年で33歳となる岡山にとっては、欧州挑戦は簡単なことではない。しかし、今回の震災で愛する仙台、東北の人々の苦しみを見て、これまで以上に奮い立ったという。強い気持ちを持ってトライする。

「僕はもう、アホなおもろいことをするしかない、みんなを笑顔にするしかないと思っている。4月1日からスペインにテストに行くんで、そのときに、何とか自分の契約を取るとともに、このベガッ太がヨーロッパでいろんな選手に抱っこしてもらうように頑張る。ベガッ太を持っていきます」

 岡山は29日の「東北地方太平洋沖地震復興支援チャリティーマッチ がんばろうニッポン!」で大阪長居スタジアムを訪れ、仙台のユニホームと仙台のマスコット・ベガッ太くんのぬいぐるみを持って募金活動を行った。これをスペインでも実現させることを目指す。少しでも自分の頑張る姿で、お世話になった仙台、宮城の人たちに勇気づけられればと考えている。死に物狂いで契約を勝ち取り、スペインでも日本支援の輪を広げる。

[写真]「東北地方太平洋沖地震復興支援チャリティーマッチ がんばろうニッポン!」で募金活動を行う岡山。契約を勝ち取りスペインでもベガッ太くんを抱えて募金活動を行うつもりだ

(取材・文 近藤安弘)

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