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[総体]MF大津ゴールで1点差へ詰め寄るも、熊本国府は新人戦に続く熊本準V

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[6.2 全国高校総体熊本県予選決勝 大津高 3-1 熊本国府高 水前寺競技場]

 地元・熊本県開催だった01年以来、14年ぶりの全国総体出場を目指した熊本国府高は控え部員たちが試合前から素晴らしい雰囲気をつくり出していた。会場外に控え部員たちが集結して、ウォーミングアップする選手たちに届くかのような大声援。佐藤光治監督も「今年のチームはよくまとまっている」と評するチームは一体となって昨年度全国準優勝の大津高に食い下がった。

 試合中、大津は一般生徒を含めて熊本国府を上回るような一体感ある応援を展開。ピッチ上ではタレント揃う大津が優位に試合を進め、熊本国府は守りに重きを置く戦いとなった。それでも熊本国府は序盤から球際での激しいプレー、集中力高い守りで対抗。押し込まれる中でも失点することなく試合を進めていた。だが、前半27分にセットプレーから失点すると、前半アディショナルタイムにも再びセットプレーから失点。後半は選手交代に伴い1トップから2トップへ変更し、FW原口克俊主将(3年)を中心としたカウンター、MF尾上りつき(3年)のクロスなどからゴールへ迫るシーンを増やしていただけに悔やまれる前半の2失点だった。

 後半アディショナルタイムにMF大津信太朗(3年)が技ありの左足ループシュートを決めて1点差としたものの、反撃は遅すぎた。この後、敵陣PAに近づくことができないまま、逆に失点。熊本国府はその直後に再びサイド攻撃からチャンスを作り出したが、シュートは枠を捉えなかった。佐藤監督は「勝負の弱さ」も指摘。「3-1になって最後ダイビングヘッドで決めるくらいに。入れられたら入れ返すくらいにならないといけないですね」。新人戦に続いて総体予選でも決勝で大津に敗戦。この後開催される九州大会で経験を積み、夏にレベルアップして選手権では強敵を上回る。

(取材・文 吉田太郎)
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