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[MOM1824]香川西MF蟹田悠平(3年)_仲間のカバーに奮闘したボランチ、2得点の活躍も

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[7.27 全国高校総体1回戦 北照高 0-8 香川西高 東広島運動公園陸上競技場]

 ともに2年生の注目タレントであるMF本田功輝やFW高木慎也のような派手さはない。だが、四国学院大香川西高の背番号5はボランチの位置でDFラインをしっかりとフォローしながら、運動量の少ない周りの選手たちの分までしっかりとカバー。そして2得点をあげてチームの勝利に貢献した。

 MF蟹田悠平(3年)は大浦恭敬監督もマン・オブ・ザ・マッチに推薦した幅広い動き。1-0の前半アディショナルタイムには左サイドからのFKを右足でゴール方向へ入れると、誰にも触れられなかったボールはそのままゴールネットを揺らして追加点となった。ゴール前でのミスが続いてなかなか追加点が奪えない中で狙い通りのコースへボールを蹴りこんで決めたゴール。この一撃が後半の大量得点に繋がった。

 後半は6得点を挙げたチームの中で、蟹田自身はセカンドボールの攻防戦で健闘。ハードワークを欠かさずに味方のチャンスの起点となり、後半32分には豪快な右足シュートで自身2点目を決めた。「チームのために貢献できたので良かった」。

 春先はチーム事情でCBを務めていた。だが、元々中学時代にボランチを務めていた蟹田にとってはボランチが「一番やりたかったポジション」。現在はチームに信頼される中で活躍を続けている。守備の部分の強さの安定感が印象的だが、ボランチの位置からのドリブル、展開も武器とする。「攻撃も守備も両方できたらいい」。2回戦の相手は強敵の静岡学園高。「(今大会を)いい形で終わりたい」と誓うMFが初戦5得点の相手の攻撃力を食い止め、決定的な仕事もしてのける。

(写真協力=高校サッカー年鑑)
 
(取材・文 吉田太郎)
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