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[総体]ユース取材ライター陣が推薦する総体予選注目の11傑vol.1

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森田氏が注目するFW大崎舜(大津高2年)

特集企画「ユース取材ライター陣が推薦する『全国高校総体予選注目の11傑』」

 ゲキサカでは熱戦展開中の平成29年度全国高校総体「はばたけ世界へ 南東北総体2017」サッカー競技都道府県予選の注目選手を大特集。「総体予選注目の11傑」と題し、ユース年代を主に取材するライター陣に総体予選注目の11選手を紹介してもらいます。第1回は関西を中心にジュニアから大学生、Jリーグまで精力的に取材する森田将義氏による11名です。

 森田将義氏:「煌びやかな選手権に比べて、世間の注目度は落ちるインターハイですが、サッカー関係者の注目度はインターハイの方が上と言えるかもしれません。昌平をベスト4に導いた昨年の針谷岳晃(現・磐田)だけでなく、プロへ行った選手の中には夏の活躍がきっかけとなった選手が数多くいます。プロだけでなく、大学も夏が推薦の締め切りというチームが多く、インターハイは18歳以降の進路を掴む大事な就活の場と言えます。そんな夏の晴れ舞台で自らの将来を切り開きそうな選手、ブレークして欲しい選手を各県1人ずつピックアップしました」

以下、森田氏が注目する11名
GK青嶋佑弥(浜松開誠館高3年)
「183cmの身長を活かしたハイボールの強さとシュートセーブが光る守護神。主将を託された今季は味方へのコーチングも目を惹き、例年以上に精神力の強さが問われるチームを鼓舞し続ける。実父である青嶋文明監督と共に全国の舞台に立てるか注目だ」

DF三原貫汰(米子北高3年)
「本職はサイドバックながらも、多くの主力が抜けた今季はセンターバックにコンバートされ、守備のリーダーとして奮闘中。166cmと上背はないが、中村真吾監督が『ジャンプ力が抜群』と認めるほどの跳躍と粘り強さを発揮し、チームの代名詞である堅守を支える」

DF竹中響哉(立正大淞南高3年)
「182cmの高さを活かした競り合いの強さとスピードを備えたアスリート能力が高いセンターバック。相手との距離を見極め的確に飛ばすヘディングは守備面だけでなく、セットプレーなど攻撃面でもチームの大きな武器として機能する」

DF田中海渡(鹿児島城西高3年)
「世代別代表にも選ばれるDF生駒仁が注目を集めるが、堅守が武器のチームで彼の存在も忘れてはならない。的確なポジショニングと左足キックが魅力のDFで、今季は本職の左サイドバックとしてだけでなく、センターバックとしても活躍中」

MF岡健太(徳島市立高2年)
「6秒台前半の俊足を活かした仕掛けを繰り返すアタッカーで、その存在感はポゼッションが武器のチームでもひと際、目を惹く。課題の決定力も向上中で、『(郡)紘平さんのように、点が獲れる選手になりたい』と昨年のエースを超える活躍を誓う」

MF梅津凌岳(京都橘高3年)
「高い技術力を活かし、1年時から10番を託されたアタッカーだが、最終学年を迎えた今季は、守備センスを買われ、ボランチにコンバート。不慣れなポジションながら、米澤一成監督が『後ろの動きはパーフェクト。守備がホンマに上手い』と称える活躍を見せる」

MF藤村祐世(三重高2年)
「ルーキーイヤーから定位置を掴んだ要注目のプレーメーカー。キック精度の高さが持ち味で3列目から繰り出すロングキックとスルーパスで好機を作る。エースナンバーである17番を託された今季は『もっと安定したプレーをして、チームをコントロールしたい』と意気込む」

MF吉田寛太(瀬戸内高2年)
「『ボールを奪われないことが得意』と胸を張る技巧派ボランチ。身長は165cmと小柄だが、視野の広さと判断力に長けており、相手守備の出方に応じて、パスとキープの判断を変えて、攻撃の流れを作ることができる。全国でどこまで通用するか見てみたい選手だ」

FW坪井清志郎(富山一高3年)
「切れ味鋭いドリブルが持ち味のアタッカー。高校生活最後の年を迎えた今季は、得点感覚に磨きがかかり、プリンスリーグ北信越では開幕でのハットトリックを皮切りに7試合連続でゴールを奪い、得点ランキングのトップを走る。インターハイでも勢いを継続できるか期待」

FW大崎舜(大津高2年)
「多くの大型選手を輩出してきた大津の最新作。185cmの大型ながら、水準以上のスピードを備えた規格外のストライカーで、入学次から平岡和徳アドバイザーが大きな期待を寄せている。2年目を迎えた今季はプレミアリーグ開幕でゴールを奪うなど、ブレークの予感が漂う」

FW山原慧也(香芝高2年)
「恵まれた肉体を活かしたポストプレーと馬力を活かした突破が光る素材力抜群のストライカー。中学時代はサイドバックだったが、昨年夏に米原勝前監督に適性を見込まれコンバート。『FWの動きに慣れた』今季は前線で圧倒的な存在感を発揮している」

執筆者紹介:森田将義(もりた・まさよし)
1985年、京都府生まれ。路頭に迷っていたころに放送作家事務所の社長に拾われ、10代の頃から在阪テレビ局で構成作家、リサーチとして活動を始める。その後、2年間のサラリーマン生活を経て、2012年から本格的にサッカーライターへと転向。主にジュニアから大学までの育成年代を取材する。ゲキサカの他、エル・ゴラッソ、サッカーダイジェストなどに寄稿している。
●【特設】高校総体2017

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