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流経大柏の注目エースMF菊地、「ディバラのようなレフティー」へ進化目指す

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流通経済大柏高MF菊地泰智

[6.10全国高校総体千葉県予選決勝T1回戦 千葉敬愛高 0-1 流通経済大柏高 流通経済大柏高G]

 注目エースはユベントス(イタリア)のFWパウロ・ディバラのような選手になることを目指している。MF菊地泰智(3年)は1年時から名門・流通経済大柏高で先発を務めてきたレフティー。本田裕一郎監督からそのサッカーセンスの高さを評価されている菊地は今年、10番を背負ってチームを牽引している。

 この日は千葉敬愛高の厳しいマークを受けながらのプレー。それを1タッチで剥がしたり、相手を引きつけてスルーパスを狙ったり、後半はアタッカーのポジションからボランチへ移って展開力などの持ち味も発揮していた。だが、十分な存在感を示したとは言えず。指揮官からも「(これくらいのマークは)いなしてやらなければダメ」と“ダメ出し”をされていた。

 本人も「監督に(直接)言われたんですけど、試合中自分でも分かっていた。まだまだです」と反省。何よりも取り組んできたことを出せなかったことを悔しがっていた。「先週からドリブルで自分で剥がすことを意識していたんですけど、きょうはパスで剥がしてというところが多かったので、その頭の切り替えが遅かったのかなと思っています」。

 ドリブルで、自らの力で局面を打開すること。それが、注目レフティーがさらに上のステージへ行くためのカギとなっている。参考にしているのは、16-17年シーズンの欧州CLで優秀選手に選出されるなど、活躍光る新鋭FWディバラだ。

「『ディバラみたいなことができないと。そういう選手が少ないからと言われていて」実践。足首の使い方が巧い南米の選手の映像を見るなど、ドリブルで局面を打開してシュートやラストパスまで持っていくことを意識してトレーニングしてきた。この日はパスで崩すことをやや意識しすぎてしまったが、今後の戦いでは手応えも感じているというドリブルから打ち切ることもピッチで表現して勝利に貢献する。

 京都への練習参加を経て身体の部分と、ピッチ外の取り組む姿勢を学んできた。目標のステージに立つためにも結果を残さなければならない。それだけに、「点取らないと見てもらえないと思う。インハイで勢いづけるのも含めて点獲りにいきたいです」というレフティーが、磨いてきている武器でゴールを破る。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2017

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