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2年前のヒーロー、市船FW郡司はケガの影響で登録外。今夏は仲間を支え、冬に「暴れたい」

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市立船橋高のFW郡司篤也は今夏、仲間をサポートすること、そして冬の選手権で大暴れすることを誓った。(写真協力=高校サッカー年鑑)

 6日に鈴鹿市民会館で行われたインターハイ男子サッカー競技開会式。1回戦を翌日に控えていることもあり、開会式に参加した各校4人の代表選手は、登録メンバー外の選手が多かった。

 その中の一人が市立船橋高のFW郡司篤也(3年)だ。当時1年生だった16年インターハイ初戦の秋田商高戦でハットトリックを記録すると、続く関東一高戦でも決勝ゴール。”スーパールーキー”は準々決勝の瀬戸内高戦でも先制ゴールを決めるなど、得点ランキング3位タイの5得点で優勝に大きく貢献した。

 U-17日本代表にも招集されて迎えた昨夏は、納得の行くパフォーマンスをすることができずに全国ベスト4。世代屈指のアタッカーは「最高学年になった時に活躍しようと思っていた」が、好調だった今年3月に負ったケガが長引き、インターハイに間に合わなかった。

 今年に懸けているだけに悔しい思いがあることは確か。それでも「裏で支えないとチームも結果出ないと思いますし、裏方でもチームに貢献していきたい」と力を込める。今、自分のできることをやって、2年ぶりの全国制覇の力になるつもりだ。

 市立船橋は今大会、エース級の郡司や関東屈指のGK田中悠也(3年)をケガで欠いて戦うことになった。だが、郡司は「誰が出ても市船は強いと思われないといけないチームだと思っている」と語り、下級生の活躍を期待。そして、昨年を経験している3年生を中心にまとまって夏のトーナメントを勝ち抜くことを考えている。

 自身は、チームメートたちからの「早く一緒にやろう」という声を励みにリハビリをしてきた。そのかいあって、インターハイ後にも復帰予定。「復帰したらエネルギーを爆発させる感じで、選手権出たら暴れたいなと思っています」と意気込んだ。仲間たちに託す夏。冬は必ず自分がピッチに立って、活躍して、名門・市船を日本一へ導く。

(取材・文 吉田太郎)
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