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GK市川隼がPK戦で3本ストップ!山梨学院がインハイ初Vへ王手!

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山梨学院高が初の決勝進出!

[8.12 総体準決勝 山梨学院高 1-1(PK3-1)東山高 四日市]

 平成30年度全国高校総体「2018彩る感動 東海総体」(インターハイ)サッカー競技は12日に準決勝を行った。四日市市中央緑地陸上競技場で開催された山梨学院高(山梨)対東山高(京都)戦は1-1で突入したPK戦の末、山梨学院が3-1で勝利。初の決勝進出を決めた。

 ともに勝てば初の決勝進出。75年の韮崎高以来山梨県勢43年ぶりの決勝進出を狙う山梨学院と、82年の京都商高(現京都学園高)以来、京都府勢26年ぶりの決勝進出を懸けた戦いは、山梨学院が後半勝負に出た。

 今大会4得点のエースFW宮崎純真(3年)をはじめ、準々決勝から2トップと両SHの先発4人をチェンジ。その山梨学院が先制点を挙げる。前半7分、前線からプレッシャーをかけると、東山の連係が乱れ、DFのバックパスがそのままゴールイン。山梨学院がリードを奪った。

 東山はエースFW久乗聖亜(3年)が一発のあるところを示したほか、右SB木下誠太(2年)のロングスローなどで反撃するが、なかなかゴール前のシーンを増やすことができない。

 逆に山梨学院はシンプルに前線にボールを入れてFW山内隆矢(2年)の抜け出しやサイド攻撃などで2点目のチャンスを伺う。24分にはCK後の流れからMF萱沼航汰(2年)が右足ボレーを枠に飛ばす。東山はゴールライン手前で何とかブロックするも、押し込まれ、危ないシーンを作られていた。

 それでも東山は28分に1チャンスをものにする。久乘の低い弾道の左CKがファーサイドまで到達。これをCB清原航平(3年)が頭でゴールへ押し込んだ。追いつかれた山梨学院は後半開始から宮崎、左SH野村海(3年)、右SH関口翼(2年)の3選手を同時投入。宮崎が前線でポイントを作り、自らシュートに持ち込むなど攻撃を好転させていた。

 一方の東山もタイミング良くボールを引き出す久乘を起点に勝ち越しゴールを目指すが、山梨学院は13分、FW川野大成(2年)のポストプレーからMF平松柚佑(2年)の放った右足シュートがポストをかすめ、直後にもCKからチャンスを作り出す。

 迫力十分のヘディングを見せるCB大石悠介(3年)やCB西澤俊主将(3年)中心に堅い山梨学院に対し、東山もGK荒木光汰(3年)を中心にゴール前で粘り強く守っていく。

 試合は後半17分にクーリングブレイクへ。その再開直前の20分に雷が鳴り、試合は1時間30分中断となった。勝負の行方が委ねられた残り15分間の攻防戦。山梨学院は宮崎がドリブルシュートを放ったほか、アディショナルタイムには左サイドの崩しから平松、関口が決定的な放つが東山はゴール前で執念の守り。スコアは動かずPK戦にもつれ込んだ。

 互いの1人目を山梨学院GK市川隼(3年)と東山GK荒木がストップ。さらに先攻・東山の2人目を山梨学院GK市川隼が連続で止める。後攻の山梨学院は2人目と3人目が成功。市川隼が相手の4人目も止めた山梨学院は、直後に4人目のキッカー・MF市川大葵(3年)が右足で決めて3-1で勝利。初の決勝進出を決めた。
 
(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2018

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