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迫力守備に加え、パワープレーから同点アシスト!山梨学院CB大石は大会優秀選手に

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山梨学院高CB大石悠介は大会優秀選手に。(写真協力=高校サッカー年鑑)

[8.13 総体決勝 桐光学園高 1-2(延長)山梨学院高 鈴鹿]

 インターハイ決勝で劇的な同点アシスト。守備面では桐光学園高のスーパーエース、FW西川潤(2年)相手に真っ向勝負の攻防戦を演じて見せた。失点し、決定機も作られたが、その一方で山梨学院高CB大石悠介(3年)はパワフルなディフェンス。相手をねじ伏せるような力強いインターセプトに加え、空中戦ではチームを勢いづけるようなヘッドを連発した。

 後半アディショナルタイムの同点アシストはビッグプレーだった。東海大翔洋中時代にも経験のあったというパワープレーで前線へ上がると、40分に右サイドでDFのクリアをチャージする形で前へ。そして冷静な折り返しが同点ゴールに繋がった。

「最高の相棒」というCB西澤俊主将(3年)と連係良く守り続けた大石は、大会優秀選手選出も納得のパフォーマンス。だが、本人は「自分では納得いっていない。今大会を通じて、良かった試合と悪かった試合とがはっきりしていた。DFって安定したプレーが良いと思うので、そこは自分の課題かなと」と満足はしていなかった。

 大石はV候補・市立船橋高を1-0で撃破した2回戦と、この決勝戦でベストに近いプレーができたと感じていた。だが、それ以外の試合とでは出来に差があったことを認める。「6試合全試合通して良いパフォーマンスができるくらいの、そういう力をつけていきたいですね」と引き締めていた。

 決勝が開催された鈴鹿市は、大石にとって中学3年時に全国出場を逃した“因縁の地”。準々決勝の日章学園高戦は当時敗れた、三重交通G スポーツの杜 鈴鹿(第2グラウンド)でリベンジの勝利を果たした。隣のスタジアム(三重交通G スポーツの杜 鈴鹿(メイン))で開催された決勝でも勝利し、“因縁の地”は“特別な場所”になった。

 一つ夢を叶えた大石だが、ここで満足するつもりはない。「プリンス(リーグ関東)9位で降格圏内。選手権も勝てる保証はない。プリンスでも勝っていけるようにしたい」。もっと、もっと安定感を高め、次の目標を達成する。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2018

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