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ユース取材ライター陣が推薦するインターハイ予選注目の11傑vol.1

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森田氏が推薦するMF平松柚佑。昨年は山梨学院高のインターハイ優勝に貢献している

特集企画「ユース取材ライター陣が推薦する『インターハイ予選注目の11傑』」

 ゲキサカでは、熱戦展開中の令和元年度全国高校総体(インターハイ)「感動は無限大 南部九州総体2019」サッカー競技(沖縄)都道府県予選の注目選手を大特集。「インターハイ予選注目の11傑」と題し、ユース年代を主に取材するライター陣にインターハイ予選注目の11選手を紹介してもらいます。第1回は関西の高校生を中心に各カテゴリーを精力的に取材する森田将義氏による11名です。

森田将義氏:「今回のインターハイは元号から平成から令和に代わって初めて迎える高校サッカーの主要大会であるため、新時代を盛り上げてくれそうな11人を選びました。いずれも高校以降も活躍できそうな明確なストロングポイントを持った選手ばかり。インターハイ予選でもそれぞれの特徴を最大限に発揮し、活躍してくれるのを期待しています」

以下、森田氏が推薦する11名
GK猪越優惟(帝京長岡高3年)
「昨年度の選手権2回戦では、大会史上最多となる38人ものキッカーが登場したPK戦を経験。持ち前のシュートストップを披露し、3本のキックを防いだ。今季は入学時から期待されてきた世代が最終学年を迎えた期待の世代。本気で日本一を狙うチームを最後尾から引っ張る」

DF大谷一真(今治東中等教育学校3年)
「打点の高いヘディングの強さが光るCB。課題だったビルドアップでの進歩の跡が見え、今年は四国屈指と言っても過言ではない活躍を続ける。目標はチーム初の全国大会出場で、『自信のあるヘディングを突き止めていけば、自分たちの代では全国でも負けない自信はある』と自信を覗かせる。

DF濱本尚希(東山高3年)
「今年に入り、家庭の事情で鳥栖U-18から転校してきた191cmの大型CB。長身ながらも元々は競り合いが苦手だったが、『サッカー人生で一番成長できた時期』と振り返る鳥栖での2年間で大きく成長。今では空中戦で他を圧倒的し、チームの新たな武器になっている」

DF田平起也(神戸弘陵高3年)
「188cmの高身長と左足キックを備えた希少価値の高いDF。C大阪U-15から加入した当初は動きが重く、ミスも多かったが、公式戦を重ねるうちに改善が進んだ。左SBも務める今季は機動力の高さも見せており、注目度が高まっている」

DF中島紳作(近大附高3年)
「攻撃センス溢れる左利きのMFだが、今年に入ってからは最終ラインからのビルドアップを円滑にするため、3バックの中央にコンバート。精度の高いキックで自陣からゲームを作りつつ、機を見てはドリブルを仕掛け、得点にも絡む。DFとは思えぬ攻撃力は、さながらオランダ代表のデ・リフトだ」

MF森夢真(四日市中央工高3年)
「フィジカルの強さとボディーバランスの良さを武器に推進力溢れるドリブルで決定機を生み出す。1年目から10番を託されながらも、周囲の期待に見合う活躍ができずにいたが、昨年度の選手権で初戦敗退となってからは精神面が大きく成長。これまでとは別人のような献身さでもチームを引っ張る」

MF湯淺怜夫(就実高3年)
「不利な状況でもスライディングを繰り返し、負傷しても何事もなかったかのようにピッチに戻り闘い続ける。“闘犬”と表現できるような、ハンタータイプのボランチだ。中国新人大会では対戦相手である立正大淞南高の南健司監督に『あそこまで(ガツガツ)行ける選手はなかなかいない』と言わしめた」

MF平松柚佑(山梨学院高3年)
「ガタイの良さを活かしたタックルとセカンドボールの回収率が目を惹くボランチ。ピッチで見せる獰猛な表情とピッチ外で見せる人懐っこい笑顔とのギャップも魅力だ。全てのボールに食らいついていた昨年までは違い、中盤のバランスを求められる今年は戸惑いも見られるが、一皮剥ければ更なる飛躍も見込める」

MF佐藤陽太(京都橘高3年)
「バランス感覚の良さを武器に強豪校で1年目から出場機会を掴んできたMF。跳躍力を活かした跳ね返しとボールを奪われてからの切り替えの速さも光る。今年に入ってからのプレーは貫録すらも感じるほどで、米澤一成監督は『今年、一番プロに勧めたい選手』と評価する」

FWオニエ・オゴチュクウ・プロミス(高知中央高3年)
「ナイジェリア出身の留学生FW。ゴール後のバク宙パフォーマンスに代表されるように、身体能力の高さが持ち味だ。爆発的なスピードで多くのチャンスを作りながらも、ムラの多さが課題だったが、昨年J2山口の練習に参加してからはサッカーに対する意識が変化。守備での貢献度が増している」

FW村越凱光(飯塚高3年)
「昨年度は選手権予選で東福岡高と熱戦を繰り広げ、一躍名を挙げた新興チームの技巧派FWだ。全国的な知名度は低いが、瞬時に加速するドリブルのキレは高校年代でも屈指。今年に入ってからはコンスタントにゴールネットを揺らしており、ブレイクの予感漂う」

執筆者紹介:森田将義(もりた・まさよし)
1985年、京都府生まれ。路頭に迷っていたころに放送作家事務所の社長に拾われ、10代の頃から在阪テレビ局で構成作家、リサーチとして活動を始める。その後、2年間のサラリーマン生活を経て、2012年から本格的にサッカーライターへと転向。主にジュニアから大学までの育成年代を取材する。ゲキサカの他、エル・ゴラッソ、サッカーダイジェストなどに寄稿している。
●【特設】高校総体2019

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