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東山は「発掘」のルーキーMF藤枝が先制ゴールの大仕事

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前半14分、東山高の1年生MF藤枝康佑が右足ボレーで先制点

[5.25 インターハイ京都府予選準決勝 東山高 2-1(延長)桂高 太陽が丘球技場B]

 東山高の福重良一監督が「シュートが上手い。常に点獲っている。鳴り物入りではなかったけれど、発掘でした」というルーキーが先制点を叩き出した。前半14分、東山は右SB木下誠太(3年)が右サイドからロングスロー。ニアサイドにこぼれたボールに反応したMF藤枝康佑(1年)が右足ボレーで叩き、ファーサイドのゴールネットを揺らした。

 今大会3得点目のゴールを決めた新鋭は「ゴール前は好き。最初からシュートを狙っていた。1タッチシュートを得意としているので、試合で狙って決まって良かった」と微笑んだ。自身の強みをシュートと細かい局面を打開するところだと分析するMFは、後半終了間際にも右サイドから個人技で打開してゴール前へ。そして、FW中山翔(3年)の右クロスに飛び込み、決定的なヘッドも打ち込んだ。これはGKの正面を突いてしまったが、指揮官はゴール前に入って行く感覚も讃えていた。

 藤枝は入学前にトップチームの遠征に帯同。得たチャンスで結果を残し、現在は先発に名を連ねている。「中学のときと違ってスピード感とか相手の技術とかも違うのでだいぶなれて来たんですけれども、もっと自分のプレーを出していきたいと思っています。難しい場面でも点を獲ってチームを勝たせる選手になりたいと思っています」。

 大事な場面で得点することができているが、本人はもっと得点数を伸ばせると感じている。「まだ決められる場面はたくさんあると思うので、それを全部決められるように成長していきたいと思っています」。理想の選手は「何でもできる。点も獲るので」という理由でFWクリスティアーノ・ロナウド。得点感覚と勝負強さを持つルーキーが決勝でもゴールにこだわって、貴重な1点を奪う。

(取材・文 吉田太郎)
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