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狙い通りの守備で完封勝利。創成館のDFリーダー・櫻田は決勝も「無得点に抑えてやり遂げたい」

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創成館高DF櫻田颯人は完封勝利に貢献

[6.6 インターハイ長崎県予選準決勝 鎮西学院高 0-2 創成館高長崎県立総合運動公園補助競技場]

 創成館高のDF陣は、準々決勝で課題となった部分を改善した。準々決勝の国見高戦では相手の攻撃の前にズルズルと下がってしまい、苦戦。だが、DFリーダーの櫻田颯人(3年)が「ラインコントロールをずっとキープして、良い距離感を意識して、良い結果が出たと思います」と説明したように、準決勝は櫻田中心にDFラインが押し下げられることなく、コンパクトな陣形を維持して鎮西学院高の攻撃を封じ込んだ。

 鎮西学院はボールコントロールに長けた選手たちがズラリ。それに対して、創成館の選手たちが久留貴昭監督から求められていたのは、“すっぽん”のようなしつこいディフェンスだった。

 いずれも対人に強いDF後藤翔(3年)とDF江崎智哉(2年)や中盤の選手たちが相手選手に食らいつくような守備。複数で挟み込むように守ってボール奪い取り、彼らの攻撃リズムを崩すことに成功した。

 味方を声で動かした櫻田は「自分のゾーンに入ったらしつこく行って、前を向かせないように意識していました。自分たちが狙っていたように、来てもチャレンジ&カバーを取ってやられなかった」と胸を張った。

 プリンスリーグでレベルの高い個と対峙してきた創成館は、その経験も活かして完封勝利。決勝もスピーディーなパスワークを特長とする長崎日大高を封じ込むか。櫻田は「みんなに声をかけたり、カバーをやったり、先取りとかをしっかりしたい」と自身がやるべきことについて語り、「創成館初の優勝をこの代で。無得点に抑えてやり遂げたいです」と誓った。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2019

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