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苦しい時間帯に存在感。初芝橋本は“異質の”FW名願がOG誘発し、2発も

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初芝橋本高のFW名願央希は勝負所で活躍した。(写真協力=高校サッカー年鑑)

[7.26 総体1回戦 羽黒高 1-6 初芝橋本高 金武町フ]

 後半のクーリングブレイク以降に、インパクト十分の動きを見せた。初芝橋本高のFW名願央希(3年)は、1点を返されて迎えた後半25分、ドリブルで中央突破。シュートコースを塞ぎに来たDFの逆を取る形で左のスペースへ大きく持ち出すと、左足クロスで相手オウンゴールを誘発した。

 貴重な4点目をもたらした名願は、35分にもFW大谷澪紅主将(3年)のパスで抜け出すと、GKをかわして左足でゴール。「1回目のGKとの1対1で外してしまったので、落ち着いてGKを抜いてから決めようと」いう名願は、さらにアディショナルタイムにもGKとの1対1から今度は正確な右足シュートをゴール左隅に突き刺した。

 名願は後半8分にカウンターから抜け出しながらも、シュートは枠外へ。本人も焦ったというミスを取り戻すべく走り、結果も残した。阪中義博監督が「(初芝橋本の中では)ちょっと異質」と評するアタッカー。これまでは貴重なゴールを決める一方で波もあったが、本人は「最近は右肩上がりできている。このまま維持していきたい」と誓う。

 次は2回戦。この日、高い能力を発揮して勝負どころで活躍した名願だが、自分本位ではなく、フォア・ザ・チームに徹する考えだ。「チームのパフォーマンスを上げる」「チームがシンドい時に点を取れる選手になる」ことを目指すFWが、思い描く通りのプレーで再びチームの勝利に貢献する。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2019

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