10年以降のインハイ千葉県代表成績_強力な名門2校が牽引。市船が3度、流経大柏が1度の全国制覇
[2010年以降のインターハイ千葉県代表校成績]
2010年以降のインターハイ千葉県代表はともにプレミアリーグでも戦う名門、市立船橋高が3回、流通経済大柏高が1回の全国制覇を果たしている。市立船橋は10年大会決勝で滝川二高(兵庫)を延長戦の末に下し、通算7回目の日本一。2年生FW和泉竜司(現鹿島)が大会得点王となる7得点を記録し、CB平尾優頼主将(現坂井フェニックス)、MF今瀬淳也(現富山)や2年生GK積田景介(現琉球)を中心とした堅守で接戦を勝ち抜いた。
13年大会は決勝で流経大柏との千葉名門対決を4-2で制し、3年ぶりの優勝。磐瀬剛主将(現群馬)、柴戸海(現浦和)の両CBや2年生守護神・志村滉(現磐田)が準決勝までの4試合中3試合を無失点で終えると、決勝は磐瀬が出場停止だったものの、2年生DF打越大樹(現房総ローヴァーズ木更津FC)を3バックに入れて対応し、スーパーエースFW石田雅俊(現水原FC)の2ゴールなどによってタイトルを獲得した。
市立船橋はCB杉岡大暉主将(現鹿島)、CB原輝綺(現鳥栖)、MF金子大毅(現湘南)、MF高宇洋(現山口)、左SB杉山弾斗(現讃岐)、右SB真瀬拓海(現阪南大、仙台内定)が決勝で先発した16年大会も流経大柏との千葉決戦を1-0で制して9度目の優勝を飾った。この大会は6試合でわずか1失点で頂点に。18年まで千葉県の代表校が2校だったこともあり、市立船橋はこの10年間で8度インターハイに出場している。MF椎橋慧也(現仙台)が主将を務め、FW矢村健(現新潟)らを擁していた15年大会も決勝進出。決勝では宿敵・東福岡高(福岡)にPK戦の末に敗れた。杉山が主将を務めていた18年大会も3位。なお、和泉や積田、2年生CB小出悠太(現大分)ら中心に全国高校選手権で優勝した11年度のチームは、インターハイ初戦で桐蔭学園高(神奈川)にPK戦の末に敗れている。
ライバル・流経大柏はこの10年間で7度選手権に出場。うち3回で決勝進出し、17年大会で日本一に輝いている。17年大会はCB関川郁万(現鹿島)が準決勝・前橋育英高(群馬)戦で決勝ヘッドを決めるなど計4得点の活躍。いずれも翌年の日本高校選抜に入ったMF宮本優太主将(現流通経済大)やMF菊地泰智(現流通経済大)、GK薄井覇斗(現流通経済大)の活躍などもあって、決勝で日大藤沢高(神奈川)を1-0で下し、2度目の優勝を果たした。
高体連のチームで初めてプレミアリーグを制した13年度はMF青木亮太(現名古屋)、MF小泉慶(現鹿島)、FWジャーメイン良(現仙台)、MF秋山陽介(現名古屋)、大会得点王のFW立花歩夢(前・横浜FC)らタレントを擁していたが、決勝で市立船橋に惜敗。FW森永卓(元アルビレックス新潟シンガポール)の2ゴールで2度追いつきながらも2-4で敗れた。
関川が1年生だった16年大会は決勝進出の立て役者だったMF関大和主将(現流通経済大)が決勝で出場停止。再び市立船橋に敗れている。DF田上大地(現新潟)やMF湯澤聖人(現福岡)、MF古波津辰希(現栃木シティFC)、FW呉屋大翔(現柏)、MF中村慶太(現清水)らがいた11年大会は得点王・田上の活躍などで3位。CB増田繁人主将(現岡山)やMF吉田眞紀人(現愛媛)を擁した10年大会は3回戦で敗れ、過去2大会は全国出場を逃している。
この10年間では伝統校の習志野高が14、18年に第1代表として出場。2年生の大型CB西村慧祐(現大宮)が最終ラインにいた14年は初戦で初芝橋本高(和歌山)に敗れ、CB関海翔(現江戸川大)やCB松戸瑛登(現流通経済大)が注目された18年大会は初戦で桐光学園高(神奈川)にPK戦の末に敗れている。同じく伝統校の八千代高は12年大会に出場。3年生には左SB永戸勝也(現鹿島)やCB柳育崇主将(現栃木)、右SB武藤友樹(元松本)、2年生にもFW浅川隼人(現熊本)を擁していたが、東福岡との強豪対決を1-2で落として初戦敗退。昨年は日体大柏高が柏日体高時代の86年以来33年ぶりとなるインターハイ出場を果たしたが、PK戦で五條高(奈良)に屈し、初戦敗退に終わっている。
以下、10年以降のインターハイ千葉県代表校成績 ※()内は出場回数
[2019年]
代表校:日体大柏高(2)
1回戦 0-0(PK4-5)五條高(奈良)
[2018年]
第1代表校:習志野高(18)
2回戦 1-1(PK7-8)桐光学園高(神奈川2)
第2代表校:市立船橋高(28)
2回戦 0-1 山梨学院高(山梨)
[2017年]
第1代表校:流通経済大柏高(14)
2回戦 4-0 遠野高(岩手)
3回戦 5-0 市立長野高(長野)
準々決勝 2-1 長崎総合科学大附高(長崎)
準決勝 1-0 前橋育英高(群馬)
決勝 1-0 日大藤沢高(神奈川2)
第2代表校:市立船橋高(27)
2回戦 3-0 東海大熊本星翔高(熊本)
3回戦 2-1 阪南大高(大阪2)
準々決勝 2-1 関東一高(東京1)
準決勝 1-1(PK3-5)日大藤沢高(神奈川2)
[2016年]
第1代表校:流通経済大柏高(13)
2回戦 1-0 尚志高(福島)
3回戦 0-0(PK4-3)日本航空高(山梨)
準々決勝 1-0 履正社高(大阪2)
準決勝 2-1 青森山田高(青森)
決勝 0-1 市立船橋高(千葉2)
第2代表校:市立船橋高(26)
1回戦 3-0 秋田商高(秋田)
2回戦 1-0 関東一高(東京1)
3回戦 2-0 鹿児島城西高(鹿児島)
準々決勝 2-1 瀬戸内高(広島2)
準決勝 1-0 昌平高(埼玉1)
決勝 1-0 流通経済大柏高(千葉1)
[2015年]
第1代表校:流通経済大柏高(12)
1回戦 5-1 高松南高(香川)
2回戦 1-1(PK3-5)履正社高(大阪2)
第2代表校:市立船橋高(25)
1回戦 3-1 岡山学芸館高(岡山)
2回戦 3-1 尚志高(福島)
3回戦 4-2 久御山高(京都)
準々決勝 2-0 滝川二高(兵庫1)
準決勝 2-1 関東一高(東京1)
決勝 1-1(PK5-6)東福岡高(福岡)
[2014年]
第1代表校:習志野高(17)
2回戦 0-3 初芝橋本高(和歌山)
第2代表校:市立船橋高(24)
2回戦 2-3 広島皆実高(広島)
[2013年]
第1代表校:市立船橋高(23)
2回戦 1-0 水戸啓明高(茨城)
3回戦 4-2 九州国際大付高(福岡2)
準々決勝 5-0 帝京大可児高(岐阜)
準決勝 0-0(PK10-9)正智深谷高(埼玉2)
決勝 4-2 流通経済大柏高(千葉2)
第2代表校:流通経済大柏高(11)
1回戦 7-0 札幌大谷高(北海道2)
2回戦 4-1 大津高(熊本)
3回戦 1-1(PK5-3)青森山田高(青森)
準々決勝 2-0 富山一高(富山)
準決勝 6-0 真岡高(栃木)
決勝 2-4 市立船橋高(千葉1)
[2012年]
第1代表校:流通経済大柏高(10)
2回戦 1-1(PK7-6)旭川実高(北海道1)
3回戦 2-0 実践学園高(東京2)
準々決勝 1-1(PK4-5)大阪桐蔭高(大阪1)
第2代表校:八千代高(13)
1回戦 1-2 東福岡高(福岡)
[2011年]
第1代表校:市立船橋高(22)
2回戦 1-1(PK7-8)桐蔭学園高(神奈川2)
第2代表校:流通経済大柏高(9)
1回戦 3-1 羽黒高(山形)
2回戦 3-1 座間高(神奈川1)
3回戦 1-0 松山工高(愛媛)
準々決勝 2-0 新潟明訓高(新潟)
準決勝 1-2 静岡学園高(静岡)
[2010年]
第1代表校:流通経済大柏高(8)
1回戦 8-0 莵道高(京都)
2回戦 3-0 国見高(長崎)
3回戦 1-2 米子北高(鳥取)
第2代表校:市立船橋高(21)
1回戦 2-1 青森山田高(青森)
2回戦 1-0 大分鶴崎高(大分)
3回戦 4-1 山梨学院高(山梨)
準々決勝 3-2 立正大淞南高(島根)
準決勝 1-0 桐光学園高(神奈川1)
決勝 4-1(延長)滝川二高(兵庫)
※禁無断転載(C)高校サッカー年鑑、ゲキサカ
●【特設】高校総体2020
2010年以降のインターハイ千葉県代表はともにプレミアリーグでも戦う名門、市立船橋高が3回、流通経済大柏高が1回の全国制覇を果たしている。市立船橋は10年大会決勝で滝川二高(兵庫)を延長戦の末に下し、通算7回目の日本一。2年生FW和泉竜司(現鹿島)が大会得点王となる7得点を記録し、CB平尾優頼主将(現坂井フェニックス)、MF今瀬淳也(現富山)や2年生GK積田景介(現琉球)を中心とした堅守で接戦を勝ち抜いた。
13年大会は決勝で流経大柏との千葉名門対決を4-2で制し、3年ぶりの優勝。磐瀬剛主将(現群馬)、柴戸海(現浦和)の両CBや2年生守護神・志村滉(現磐田)が準決勝までの4試合中3試合を無失点で終えると、決勝は磐瀬が出場停止だったものの、2年生DF打越大樹(現房総ローヴァーズ木更津FC)を3バックに入れて対応し、スーパーエースFW石田雅俊(現水原FC)の2ゴールなどによってタイトルを獲得した。
市立船橋はCB杉岡大暉主将(現鹿島)、CB原輝綺(現鳥栖)、MF金子大毅(現湘南)、MF高宇洋(現山口)、左SB杉山弾斗(現讃岐)、右SB真瀬拓海(現阪南大、仙台内定)が決勝で先発した16年大会も流経大柏との千葉決戦を1-0で制して9度目の優勝を飾った。この大会は6試合でわずか1失点で頂点に。18年まで千葉県の代表校が2校だったこともあり、市立船橋はこの10年間で8度インターハイに出場している。MF椎橋慧也(現仙台)が主将を務め、FW矢村健(現新潟)らを擁していた15年大会も決勝進出。決勝では宿敵・東福岡高(福岡)にPK戦の末に敗れた。杉山が主将を務めていた18年大会も3位。なお、和泉や積田、2年生CB小出悠太(現大分)ら中心に全国高校選手権で優勝した11年度のチームは、インターハイ初戦で桐蔭学園高(神奈川)にPK戦の末に敗れている。
ライバル・流経大柏はこの10年間で7度選手権に出場。うち3回で決勝進出し、17年大会で日本一に輝いている。17年大会はCB関川郁万(現鹿島)が準決勝・前橋育英高(群馬)戦で決勝ヘッドを決めるなど計4得点の活躍。いずれも翌年の日本高校選抜に入ったMF宮本優太主将(現流通経済大)やMF菊地泰智(現流通経済大)、GK薄井覇斗(現流通経済大)の活躍などもあって、決勝で日大藤沢高(神奈川)を1-0で下し、2度目の優勝を果たした。
高体連のチームで初めてプレミアリーグを制した13年度はMF青木亮太(現名古屋)、MF小泉慶(現鹿島)、FWジャーメイン良(現仙台)、MF秋山陽介(現名古屋)、大会得点王のFW立花歩夢(前・横浜FC)らタレントを擁していたが、決勝で市立船橋に惜敗。FW森永卓(元アルビレックス新潟シンガポール)の2ゴールで2度追いつきながらも2-4で敗れた。
関川が1年生だった16年大会は決勝進出の立て役者だったMF関大和主将(現流通経済大)が決勝で出場停止。再び市立船橋に敗れている。DF田上大地(現新潟)やMF湯澤聖人(現福岡)、MF古波津辰希(現栃木シティFC)、FW呉屋大翔(現柏)、MF中村慶太(現清水)らがいた11年大会は得点王・田上の活躍などで3位。CB増田繁人主将(現岡山)やMF吉田眞紀人(現愛媛)を擁した10年大会は3回戦で敗れ、過去2大会は全国出場を逃している。
この10年間では伝統校の習志野高が14、18年に第1代表として出場。2年生の大型CB西村慧祐(現大宮)が最終ラインにいた14年は初戦で初芝橋本高(和歌山)に敗れ、CB関海翔(現江戸川大)やCB松戸瑛登(現流通経済大)が注目された18年大会は初戦で桐光学園高(神奈川)にPK戦の末に敗れている。同じく伝統校の八千代高は12年大会に出場。3年生には左SB永戸勝也(現鹿島)やCB柳育崇主将(現栃木)、右SB武藤友樹(元松本)、2年生にもFW浅川隼人(現熊本)を擁していたが、東福岡との強豪対決を1-2で落として初戦敗退。昨年は日体大柏高が柏日体高時代の86年以来33年ぶりとなるインターハイ出場を果たしたが、PK戦で五條高(奈良)に屈し、初戦敗退に終わっている。
以下、10年以降のインターハイ千葉県代表校成績 ※()内は出場回数
[2019年]
代表校:日体大柏高(2)
1回戦 0-0(PK4-5)五條高(奈良)
[2018年]
第1代表校:習志野高(18)
2回戦 1-1(PK7-8)桐光学園高(神奈川2)
第2代表校:市立船橋高(28)
2回戦 0-1 山梨学院高(山梨)
[2017年]
第1代表校:流通経済大柏高(14)
2回戦 4-0 遠野高(岩手)
3回戦 5-0 市立長野高(長野)
準々決勝 2-1 長崎総合科学大附高(長崎)
準決勝 1-0 前橋育英高(群馬)
決勝 1-0 日大藤沢高(神奈川2)
第2代表校:市立船橋高(27)
2回戦 3-0 東海大熊本星翔高(熊本)
3回戦 2-1 阪南大高(大阪2)
準々決勝 2-1 関東一高(東京1)
準決勝 1-1(PK3-5)日大藤沢高(神奈川2)
[2016年]
第1代表校:流通経済大柏高(13)
2回戦 1-0 尚志高(福島)
3回戦 0-0(PK4-3)日本航空高(山梨)
準々決勝 1-0 履正社高(大阪2)
準決勝 2-1 青森山田高(青森)
決勝 0-1 市立船橋高(千葉2)
第2代表校:市立船橋高(26)
1回戦 3-0 秋田商高(秋田)
2回戦 1-0 関東一高(東京1)
3回戦 2-0 鹿児島城西高(鹿児島)
準々決勝 2-1 瀬戸内高(広島2)
準決勝 1-0 昌平高(埼玉1)
決勝 1-0 流通経済大柏高(千葉1)
[2015年]
第1代表校:流通経済大柏高(12)
1回戦 5-1 高松南高(香川)
2回戦 1-1(PK3-5)履正社高(大阪2)
第2代表校:市立船橋高(25)
1回戦 3-1 岡山学芸館高(岡山)
2回戦 3-1 尚志高(福島)
3回戦 4-2 久御山高(京都)
準々決勝 2-0 滝川二高(兵庫1)
準決勝 2-1 関東一高(東京1)
決勝 1-1(PK5-6)東福岡高(福岡)
[2014年]
第1代表校:習志野高(17)
2回戦 0-3 初芝橋本高(和歌山)
第2代表校:市立船橋高(24)
2回戦 2-3 広島皆実高(広島)
[2013年]
第1代表校:市立船橋高(23)
2回戦 1-0 水戸啓明高(茨城)
3回戦 4-2 九州国際大付高(福岡2)
準々決勝 5-0 帝京大可児高(岐阜)
準決勝 0-0(PK10-9)正智深谷高(埼玉2)
決勝 4-2 流通経済大柏高(千葉2)
第2代表校:流通経済大柏高(11)
1回戦 7-0 札幌大谷高(北海道2)
2回戦 4-1 大津高(熊本)
3回戦 1-1(PK5-3)青森山田高(青森)
準々決勝 2-0 富山一高(富山)
準決勝 6-0 真岡高(栃木)
決勝 2-4 市立船橋高(千葉1)
[2012年]
第1代表校:流通経済大柏高(10)
2回戦 1-1(PK7-6)旭川実高(北海道1)
3回戦 2-0 実践学園高(東京2)
準々決勝 1-1(PK4-5)大阪桐蔭高(大阪1)
第2代表校:八千代高(13)
1回戦 1-2 東福岡高(福岡)
[2011年]
第1代表校:市立船橋高(22)
2回戦 1-1(PK7-8)桐蔭学園高(神奈川2)
第2代表校:流通経済大柏高(9)
1回戦 3-1 羽黒高(山形)
2回戦 3-1 座間高(神奈川1)
3回戦 1-0 松山工高(愛媛)
準々決勝 2-0 新潟明訓高(新潟)
準決勝 1-2 静岡学園高(静岡)
[2010年]
第1代表校:流通経済大柏高(8)
1回戦 8-0 莵道高(京都)
2回戦 3-0 国見高(長崎)
3回戦 1-2 米子北高(鳥取)
第2代表校:市立船橋高(21)
1回戦 2-1 青森山田高(青森)
2回戦 1-0 大分鶴崎高(大分)
3回戦 4-1 山梨学院高(山梨)
準々決勝 3-2 立正大淞南高(島根)
準決勝 1-0 桐光学園高(神奈川1)
決勝 4-1(延長)滝川二高(兵庫)
※禁無断転載(C)高校サッカー年鑑、ゲキサカ
●【特設】高校総体2020