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10年以降のインハイ東京都代表成績_15年大会で関東一が躍進、東京勢9年ぶりの4強

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関東王者として注目された19年の國學院久我山高は2年生MF田中琢人のゴールで先制しながらも逆転負けに。(写真協力=高校サッカー年鑑)

[2010年以降のインターハイ東京都代表校成績]

 2010年以降、計12校が東京都代表としてインターハイに出場している。最高成績は、15年大会の関東一高で3位。2回戦で清水桜が丘高(静岡)に打ち勝つと、続く3回戦ではFW一美和成(現横浜FC)らを擁したV候補の大津高(熊本)相手に、FW鈴木隼平主将(→日本体育大)がハットトリックをしてのけて逆転勝ちした。CB中村翼(→日本体育大)やCB鈴木友也(→関東学院大)が後方を支え、攻撃力を発揮した関東一は広島皆実高(広島)にも4-2で勝利して東京勢9年ぶりの4強入り。関東一は17年でもビッグセーバーの2年生GK北村海チディ(現桐蔭横浜大)やエースFW篠原友哉(現桐蔭横浜大)の活躍でベスト8へ進出した。だが、16年初戦も含めて15年から3年連続で市立船橋高(千葉)と対戦し、全て1点差で敗れて行く手を阻まれている。

 この10年間の出場回数は関東一と國學院久我山高の4回が最多。國學院久我山はドイツでプレーするMF渡辺夏彦主将やFW富樫佑太(現岐阜)、MF平野佑一(現水戸)を擁した13年大会で2勝。SB竹浪良威(現早稲田大)やFW宮本稜大(現慶應義塾大)が3年生だった18年大会でも2勝し、ベスト16へ進出している。MF名倉巧(現長崎)が2年生ゲームメーカーを務め、全国高校選手権で準優勝した15年は初戦で明徳義塾高(高知)に逆転負けしている。

 かえつ有明高は11年大会で初出場。FW橋村圭太(→駒澤大)らがゴールを連発し、福知山成美高(京都)、帝京大可児高(岐阜)からいずれも4得点を奪って3回戦へ進出した。また12年大会の実践学園高もDF鴻田直人(元東京武蔵野シティFC)やDF福岡将太(現徳島)の奮闘で2勝し、3回戦へ駒を進めている。

 この10年間で都立勢は駒場高東久留米総合高がインターハイに出場している。10年大会に出場した駒場は、CB原玄主将(父は原博実・現Jリーグ副理事長)や大会優秀選手に選出された2年生MF菅佑也(→東京学芸大)が牽引。近大和歌山高(和歌山)を2-0で破り、1勝を挙げている。東久留米総合はFW佐々木翼(現ホンダロックSC)が主将を務めていた11年に東京制覇。だが、全国大会は新潟明訓高(新潟)に0-1で競り負けている。

 名門・帝京高はMF高木利弥(現松本)が3年生だった10年に31回目となる出場も、初戦で室蘭大谷高(北海道)に敗れ、その後は全国から遠ざかっている。成立学園高は右SB吉田将也(現松本)とFW町田ブライト(現岐阜)がともに2、3年時だった13年、14年に連続出場したが、いずれも初戦敗退。その他、12年に修徳高、14年に駒澤大高(初出場)、16年に東海大高輪台高、19年に大成高(初出場)が全国出場を果たしているが、いずれも1点差で惜敗し、初戦で姿を消している。
 
[2019年]
第1代表校:國學院久我山高(10)
1回戦 2-3 神村学園高(鹿児島)

第2代表校:大成高(初)
1回戦 1-2 名経大高蔵高(愛知)

[2018年]
第1代表校:関東一高(5)
2回戦 2-1 米子北高(鳥取)
3回戦 0-3 日章学園高(宮崎)

第2代表校:國學院久我山高(9)
1回戦 3-0 神戸弘陵高(兵庫)
2回戦 3-0 星稜高(石川)
3回戦 0-2 大津高(熊本)

[2017年]
第1代表校:関東一高(4)
1回戦 1-0 山形中央高(山形)
2回戦 4-2 神村学園高(鹿児島)
3回戦 1-0 広島観音高(広島)
準々決勝 1-2 市立船橋高(千葉2)

第2代表校:実践学園高(3)
1回戦 0-2 遠野高(岩手)

[2016年]
第1代表校:関東一高(3)
2回戦 0-1 市立船橋高(千葉2)

第2代表校:東海大高輪台高(2)
1回戦 0-1 日章学園高(宮崎)

[2015年]
第1代表校:関東一高(2)
1回戦 3-1 羽黒高(山形)
2回戦 3-2 清水桜が丘高(静岡)
3回戦 4-1 大津高(熊本)
準々決勝 4-2 広島皆実高(広島)
準決勝 1-2 市立船橋高(千葉2)

第2代表校:國學院久我山高(8)
1回戦 1-2 明徳義塾高(高知)

[2014年]
第1代表校:駒澤大高(初)
1回戦 0-1 中京大中京高(愛知2)

第2代表校:成立学園高(3)
1回戦 0-1 高川学園高(山口)

[2013年]
第1代表校:成立学園高(2)
1回戦 0-5 近大附高(大阪2)

第2代表校:國學院久我山高(7)
1回戦 4-1 海星高(長崎)
2回戦 2-1 瀬戸内高(広島)
3回戦 0-3 帝京大可児高(岐阜)

[2012年]
第1代表校:修徳高(9)
1回戦 1-2 盛岡商高(岩手)

第2代表校:実践学園高(2)
1回戦 2-2(PK5-4)東北高(宮城)
2回戦 2-0 高松商高(香川)
3回戦 0-2 流通経済大柏高(千葉1)

[2011年]
第1代表校:東久留米総合高(初)
1回戦 0-1 新潟明訓高(新潟)

第2代表校:かえつ有明高(初)
1回戦 4-0 福知山成美高(京都)
2回戦 4-4(PK4-3)帝京大可児高(岐阜)
3回戦 1-5 桐蔭学園高(神奈川2)

[2010年]
第1代表校:帝京高(31)
1回戦 0-1 室蘭大谷高(北海道2)

第2代表校:駒場高(2)
1回戦 2-0 近大和歌山高(和歌山)
2回戦 1-2 香川西高(香川)

関東一高は15年大会で3位。FW鈴木隼平主将は大津高相手にハットトリック達成。(写真協力=高校サッカー年鑑)

※禁無断転載(C)高校サッカー年鑑、ゲキサカ


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