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攻守で貢献のCB比良「もっとできるように」。神村学園はDF陣の我慢強い守備も延長勝利の要因に

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前半8分、神村学園高CB比良柊斗(右)が先制ゴール。CB前原慶維と喜ぶ

[5.29 インターハイ鹿児島県予選決勝 神村学園高 2-1(延長)鹿児島城西高 OSAKO YUYA stadium]

「ロースコアで行くと、何が起こるか分からない。後ろはよく凌いでくれたと思います」。神村学園高は延長後半にMF大迫塁(2年)のスーパーゴールによって勝利2-1で勝利。一方で有村圭一郎監督は、ハイプレスからロングボールを多用する鹿児島城西高の攻撃に我慢強く対応したDF陣を讃えていた。

 鹿児島城西は前線の3人がいずれも運動量豊富。縦パス一本で決定機を作られたシーンもあった。加えてロングスローを受けるシーンも増えていたが、前半9分にCKで失点したあとは得点を許さず。根気強く相手の攻撃を弾き返したCB比良柊斗(3年)とCB前原慶維(3年)の両DFや守備範囲広いGK広川豪琉(2年)、カバーリング秀でた左SB抜水昂太主将(3年)が最後の局面で身体を張るなど我慢強く守り抜いた。

 比良は「(DF陣は)新人戦に比べて安定するようになっていますし、最後の身体を張ってブロックするところだったり、粘り強くできていると思うのでこれを続けてもっとできるように頑張っていきたい」と力を込めた。

 この日、CKの流れから先制点を決めた比良は、「今大会、自分は思うようなプレーができていなかったので、CBなんですけれども得点という形でチームを救いたいなと思っていた」と微笑む。直後の失点も心折れることなくプレー。有村監督から「気迫を持ってプレーしろ、戦う部分をもっと改善しろ」と指摘されているCBは声を出す部分も意識しながら戦い、勝ち切った。

 比良は今後の戦いへ向けて、「まず九州大会で絶対に優勝して、全国大会は一昨年ベスト16だったんですけれども、自分たちの代で結果を残して優勝という形で終われるように。選手権へ向けて良い形でつなげていきたい」と宣言。3年生CBは目標達成のために守備、チームとして大事にしているビルドアップの面でも貢献する。

(取材・文 吉田太郎)
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