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ゴールに絡む動きで高める存在価値。大津の10番MF森田大智主将は不満の内容も2ゴール演出

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大津高MF森田大智主将は2ゴールを演出した

[6.2 インターハイ熊本県予選決勝 大津高 4-0 秀岳館高 水前寺陸上競技場]

“公立の雄”大津高の10番とキャプテンマークを託されたMFが全国での活躍を誓った。MF森田大智主将(3年=FCK MARRY GOLD AMAKUSA U15出身)は、U-18日本代表候補の注目ボランチ。入学直後のプレミアリーグWEST開幕戦でいきなり先発デビューと公式戦初ゴールを果たしたMFは、昨年から大津の10番を背負い、今年はキャプテンを務める。

 この日の前半は秀岳館高の10番MFペドロ・エンリケ・カンポス・ダ・コ(3年)がより目立つ展開。それでも、ハードワークを続け、プレッシャーの中でもボールをキープし、繋ぐ強みを表現していた。

 そして、後半にはコンビネーションでPAへ侵入するなどよりゴールへ向かってプレー。10分にはハーフウェーライン付近でのインターセプトからループパスを通し、2点目のゴールの起点となった。さらに、終了間際にも右サイドへの展開で4点目の起点に。後半はペドロとの10番対決でも負けず、むしろ中盤で存在感を放って優勝に貢献した。

 今大会は計1得点。それでも、「点に絡むだったりを意識して、初戦から準決勝まで思い描いていたようにできました。アシストは結構できたと思います」と自己分析する。九州新人大会で予選敗退に終わったことで、自分がより得点・アシストを増やさなければならないことを実感。決勝のプレーは全く満足していなかったものの、10番、主将の役割を全うしていた印象だ。

 身長165cm、体重55kgと小柄だが、注目MFは自分の武器を磨き、戦える選手になってきている。「プレミアでも(ボールを)取られなかったりする。テクニックとか絶対に負けないなと」実感。そして、ゴールに絡む動きで存在価値を高めている。

 一昨年度、昨年度と選手権出場を逃しているだけに、全国への思いは強い。「青森山田とかと試合したい。強豪のチームとかとやって勝ち切る力、自分たちの力を試したいです。個人としては、失わないところと、ゴール前でゴールとかアシストをしていきたい」と意気込む。目標はもちろん、全国制覇。怪我明けで納得する動きができていなかったというMFは、コンディションを上げ、よりゴールを奪う力などを高めてインターハイに挑む。

(取材・文 吉田太郎)
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