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帝京安積は圧力かけて尚志を押し込むも…自力をつけて選手権でのリベンジ目指す:福島

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年々力をつけてきている帝京安積高は、この日の敗戦を糧に進化を遂げる

[6.6 インターハイ福島県予選決勝 尚志 5-0 帝京安積高 Jヴィレッジスタジアム]

 尚志高の11連覇阻止、初のインターハイ出場に挑んだ帝京安積高は悔しい敗戦となった。準決勝では聖光学院高が強みとする球際、切り替え、運動量で差をつけて3-0快勝。決勝では「今日はもっと求めたんですけれども……」(小田晃監督)というように、より強い圧力で尚志を飲み込みに行った。

 序盤は狙い通りに相手を後退させることに成功。そしてミドルシュートを打ち込むなど、入り良く試合をすることができていた。王者相手に対抗できていた印象だが、前半24分にPKを与えて失点。崩されたような失点ではなかったものの、これでチームのリズムが崩れてしまう。

 後手に回り、相手の攻撃を受け続けるような形に。小田監督は「これが弱いところで、1つ2つ上手く行かなくなると、バラバラになってしまう。今大会は失点もなく上手くやっていたんですけれども、(尚志が相手だと)ごまかしがきかない」と残念がった。

 気持ちを切り替えて臨んだ後半も10分までに2失点。その後、「ワイドが今年のウチのポイント」(小田監督)という帝京安積は、左のFW富永凱喜(3年)と右のFW丸山翔(3年)の両翼を中心に反撃する。

 そして、交代出場のMF草間大耀主将(3年)やFW渡辺結心(3年)がゴールを目指し、27分には10番FW横塚翼(2年)の折り返しからCB井上温斗(3年)が決定的なヘッド。だが、シュートは正面を突いて得点することができなかった。悔しい0-5での敗戦。プリンスリーグ東北に参戦し、環境面も向上している帝京安積は、この日の敗戦を糧に努力を続け、自力を高めて選手権でリベンジする。

(取材・文 吉田太郎)
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