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関東勢の16強ゼロは史上初!インハイは東海・北信越勢、九州勢が健闘

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関東勢は前評判の高かった流通経済大柏高(千葉、赤)が大津高(熊本)に敗戦。史上初めて、関東勢全チームが2回戦までに敗退した(写真協力=高校サッカー年鑑)

 令和3年度全国高校総体(インターハイ)「輝け君の汗と涙 北信越総体2021」サッカー競技(福井)は18日に3回戦8試合が行われる。

 対戦カードは、飯塚高(福岡)対岡山学芸館高(岡山)、星稜高(石川)対徳島市立高(徳島)、阪南大高(大阪1)対神村学園高(鹿児島)、米子北高(鳥取)対日章学園高(宮崎)、東山高(京都)対三重高(三重)、丸岡高(福井1)対青森山田高(青森)、静岡学園高(静岡)対大阪桐蔭高(大阪2)、大津高(熊本)対高岡一高(富山)。飯塚が初出場校で唯一の16強入りを果たし、高岡一と三重も初の16強入りだ。

 青森山田、丸岡、阪南大高、米子北、徳島市立の5校は前回大会に続く3回戦進出。16強のうち、優勝歴を持つ高校は青森山田と徳島市立の2校のみだ。決勝進出歴があるのも、その2校に加えて星稜、静岡学園、米子北、大津のみで、10校に初の決勝進出のチャンスがある。

 16強を地域別に見ると、北海道・東北が青森山田の1校、東海・北信越は地元・福井の丸岡をはじめ、高岡一、星稜、静岡学園、三重の5校、関西は東山と阪南大高、大阪桐蔭の3校、中国・四国は米子北と岡山学芸館、徳島市立の3校、九州は飯塚、大津、日章学園、神村学園の4校が3回戦進出を果たしている。

 関西以西の学校が、10校以上16強へ進出したのは15年大会以来。東海・北信越勢や九州勢の健闘が光る。一方、過去13大会で11度優勝している関東勢は全て敗退。関東の代表全チームが2回戦までに姿を消したのは、史上初だ(8強ゼロも史上初)。

 16年大会の市立船橋高(千葉)、17年大会の流通経済大柏高(千葉)、18年大会の山梨学院高(山梨)、19年大会の桐光学園高(神奈川)と4大会連続で関東勢からインターハイ優勝校が出ていたが、それもストップ。関東勢が4強に残れなかったのも、90年大会以来となる(近年では13年と17年大会で4強独占)。

 なお、桐光学園が優勝、富山一高(富山)が準優勝した前回大会の8強は北海道・東北1校、関東1校、東海・北信越2校、関西2校、中国・四国2校。山梨学院が優勝、桐光学園が準優勝した18年大会は関東4校、東海・北信越1校、関西1校、九州2校だった。

 各地域の最後の優勝校は、北海道・東北が青森山田の05年、東海・北信越は清水市立商高(静岡)の94年(北信越勢は準優勝が最高成績)、関西勢は78年の北陽高(現関西大北陽高、大阪)、中国・四国は06年の広島観音高(広島、四国勢は92年の徳島市立)、九州勢は15年の東福岡高(福岡)以来となる。

 今大会2試合で11得点無失点の“本命”青森山田が頂点まで駆け抜けるのか、それとも、静岡学園や大津といった決勝進出歴のある強豪校たちが止めるか。新鋭の躍進にも注目のインターハイの3回戦は、18日午前9時15分から4試合、同11時30分から4試合がそれぞれ開催される。


●【特設】高校総体2021

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