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大阪桐蔭の10番FW田中裕翔、C大阪U-15時代の仲間たちには「負けたくない」

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大阪桐蔭高の10番として結果にこだわるFW田中裕翔

 令和4年度全国高校総体(インターハイ)「躍動の青い力 四国総体 2022」男子サッカー競技の各都道府県予選で熱戦が繰り広げられている。大阪の強豪、大阪桐蔭高は前回大会で全国16強。昨年に続く全国大会出場、そして日本一を目指して大阪府予選をスタートしている。その強豪の10番を背負っているのが、FW田中裕翔(3年=セレッソ大阪U-15出身)だ。パンチ力十分のシュートと、ドリブルを武器とするエースに10番として意識していることやスパイク選びで重視していること、そしてインターハイへの意気込みについて聞いた。

―今日のトレーニングで最後まで着用していた『442』の感想を教えて下さい。
「ホールド感と蹴った時の蹴り心地と皮革の質が良くて、トラップがしやすかったです」

―普段は何を履いている?
「普段はアディダスのプレデターを履いています」

―普段、スパイク選びで重視していることはある?
「自分、親指の付け根のところが出ていて、皮革がズレたりするんですけれども、『442』はズレなくて、非常に良いスパイクだと思います。足首もズレなくて良かったです」

―履いてみて、プレー面で出せたなというところはありましたか?
「ファーストタッチが上手く決まったりするところがありました」

―スパイクの強度も気にする?
「そういうところも気にします。自分、シュートが得意なので、キックのところも重視しています」

―今日のトレーニングでは、間接FKから壁をぶち抜いていたけれど。
「(一方で)今日は(直接)FKフカしてしまいました(苦笑)。(シュート力は)自信があります」

―気になった部分はあった?
「つま先のところが少し割れてしまったのでそこが少し気になりました」

―フィット感はどうだった?
「全く気にならなかったです」

―天然皮革と人工皮革とでは異なると思うが?
「吸収してくれるので、トラップは凄くやりやすかったです」

―今年は10番ということでプレッシャーもあるのでは?
「まだプリンスリーグでは初戦の1点しか出せていないので、結果を出せるように頑張っていきたいです」

―改善点は?
「もっと味方と一緒に動かなければならないんですけれども、そこができていなかったので結果が残っていないと思います」

―今日のトレーニングでは判断の部分で監督の永野先生から褒められているシーンもあった。きっかけになりそう?
「判断が遅いというのを言って下さったので、速くして、守備では自分、突っ込んでしまう部分があったので、そういうところを監督の指示に従って戻すのを速くしなければいけないなと思います」

―10番。意気に感じる部分があるのでは?
「非常に嬉しい番号ですし、結果が求められる番号でもあるので、そこは頑張っていきたいです」

―どのようなところを期待されていると感じている?
「自分のシュートのところを期待されていると思うので、そこは結果を残していきたいです」

―自分が見て欲しいところは?
「シュートが得意なので、ミドルシュートとか見て欲しいです」

―なぜシュートに自信がある?
「昔からシュート練習が好きだったので、そこで結構練習とかもしていて。パンチで打つ感じです。左も中学校の時は蹴れていなかったんですけれども、高校に入ってからは左のシュートでの得点も増えました」

―他に得意とする部分は?
「ドリブルが得意なので、ゴール前ではもっと仕掛けて行きたいです」

―キャプテンの柳秀聖君とのコンビが前線の鍵になりそうだけど。
「柳はフィジカルもあって収めてくれるので、そこのサポートとかも速くしていきたいです」

―去年のようにインターハイに行くためには、結果が必要。意気込みは?
「チーム全体で一丸となって、まずは大阪で優勝して、全国に出場して、全国で優勝したいです」

―去年の先輩たちはベスト16。その姿はどう見えましたか?
「非常に守りが堅くて、みんなが一致団結して守備ができていたので、僕たちもそれを学んで行くこと。攻撃はもっとみんなの特長が活きるように、やっていきたいです」

―今年のチームの良さは?
「去年は個の良さがあったんですけれども、今年はチーム力かなと思います」

―大阪桐蔭へ進学しようと思った理由は?
「プリンスリーグに入っていたし、練習会に来た時に先輩たちが凄く優しくて、監督も凄く練習生に対して教えて頂けたので、凄く良い学校だなと思いました」

―桐蔭で特に成長できた、と感じていることは?
「ここは学校生活も厳しいところなので、人間面のところでは中学の時より成長したのかなと思います。挨拶のところをきっちりとやっています」

―普段はどんな性格ですか?
「真面目でも無いんですけれども、中途半端な感じです(苦笑)」

―今年は集大成の1年になる。
「ラスト1年、ここはみんなで結果を残して頑張っていきたいです」

―将来はどう考えている?
「プロを目指していて、そのためには大学経由か、高校からプロに行くためにはもっと結果を出さなければいけないので、頑張っていきたい」

―今後はどのような選手になりたい?
「今後はもっと背後の動きとかもして、守備もできる選手になっていきたいです」

―違いを出せるような選手に。
「やっぱり10番を背負わせて頂いているので、絶対に1試合1点くらいのストライカーになっていきたいです」

―話しているとかなり謙虚で。ピッチでも周りに気を遣いながらプレーしている印象だったが?
「(ストライカーとして、)要求の部分とか合っていなかったらもっと言っていかないといけないですし、そういうところをやっぱり追求していかないといけないと思います」

―憧れの選手は?
「フィルミーノ選手とか。一緒のFWですし、オフ・ザ・ボールの動きとか真似していきたいとずっと思っています」

―サッカーを始めたのは?
「幼稚園の年中くらいからです。兄の影響です」

―中学時代はどんな選手だった?
「中学時代はセレッソ大阪U-15でやっていたんですけれども、あまり出れていなくて、ベンチメンバーでした」

―当時のチームメートは、トップチームで活躍中の北野颯太選手や高体連でも活躍している選手が多い。
「アイツらの活躍を見ていて、もっと自分も上に出たいなと思っています」

―同じ関西の東山の2人(新谷陸斗、真田蓮司)はU-17高校選抜。負けられない。
「連絡とかもしていて、刺激になります」

―ここは負けたくないとういう部分はある?
「得点の面では2人には負けたくないですね。(FWなので。微笑)。活躍しているやつには負けたくないです」

―流経大柏のMF堀川大夢選手や東山へ進学した選手たち以上の2年間を過ごせたかな?
「学校生活の面では厳しかったりもするので、人間面では負けていないと思っています」

(取材協力=ニューバランス)
(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2022

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