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[MOM3874]山形中央FW篠田ヒカル(2年)_積極シュートが奏功、2発で決勝へ導く

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FW篠田ヒカル(2年=山形三中)が2ゴールの活躍をみせた

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[6.4 インターハイ山形県予選準決勝 東海大山形2-4山形中央 小真木原陸上競技場]

 打ったシュート本数は、両チーム最多で実に7本。「これまでシュートを打たないで曖昧にしている時があったので、良くないと思った。今大会は積極的にシュートを打とうと思っていました」。山形中央高はFW篠田ヒカル(2年=山形三中)の2ゴールの活躍などで、2年連続となる決勝に進出した。

 1点目は1-1と同点に追いついて迎えた後半15分、MF高橋健太(3年=山形七中)のアーリークロスにニアに走り込んで頭で合わせる。2点目は同点に追い付かれたあと、DF菊地謙辰(3年=SFCジェラーレ)のゴールで勝ち越して迎えた同28分、GK清水塁斗(2年=モンテ村山)からのロングボールに抜け出して、GKとの1対1を制した。

「(1点目は)ニアに入ることは徹底しろと言われていて、いいところにボールが来たので、合わせるだけでした。(2点目は)GKのパントキックはボールが飛ぶので、高いボールが上がったら相手の背後を狙っていけと言われていた。上がった瞬間に背後を狙ったら来ていたので、あとはGKとの1対1を決めるだけでした。ちょっと焦ったけど、冷静に決められましたね」

 前半を1点ビハインドで折り返しても慌てることはなかったという。苦しんだ前半を1点で耐えたこと、そして何より接戦に持ち込むことに勝機を見出していたからだ。「逆転したあとにすぐ取られたので厳しかったですけど、どちらかというとこの代は接戦になることが多かったので、接戦の強さは自信があった。前を向けたかなと思います」。ゲームプラン通りの展開に、2年生FWも誇らしげだ。

 決勝の相手は羽黒に決定。新人戦でもリーグ戦でも大敗を喫している相手で、篠田自身も「めちゃめちゃ強い」と警戒する。それでも簡単にシッポを巻くつもりもない。「相手の時間が続くと思うけど、どれだけ守って踏ん張れるか。最後に勝った方が強いので、踏ん張って踏ん張って、チャンスをしっかりものにしたい」。大事になるのは、諦めない気持ち。そこで勝負できれば、負けることはないはずだ。

(取材・文 児玉幸洋)
●【特設】高校総体2022

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