beacon

[MOM3880]尚志FW桜松駿(2年)_FW陣の激しいレギュラー争いで切磋琢磨

このエントリーをはてなブックマークに追加


[6.5 インターハイ福島県予選決勝 尚志3-0帝京安積 Jヴィレッジ]

 試合を決める2発を叩き込んだ。

 尚志高はゲームを優位に進めながらも、終盤まで点差は1点。何が起こるか分からない緊張感は常にあった。しかし後半32分、FW網代陽勇(2年=1FC川越水上公園)の強烈なヘディングでの跳ね返しから、DFの裏に抜け出したFW桜松駿(2年=湘南U-15)がGKとの1対1を制して、ゴールネットを揺らす。

 さらに直後の後半33分には、右サイドを崩したDF鈴木大翔(3年=FC古河)のクロスから、ファーサイドで受けた桜松がワントラップから落ち着いて蹴り込んで、勝利を決定づける3点目を決めた。

「網代はヘディングで絶対に勝ってくれるので、それを信じて走った結果、裏に抜けてきたので決めることができました。2点目もゴール前でフリーだと分かったので、落ち着いてトラップして決めることができたと思います」

 FW陣のレギュラー争いが成長の糧になっている。この日は先発出場した桜松も、4月29日の同じ帝京安積高とのプリンスリーグの対戦では途中出場。この日の先制点を決めたFW鈴木虎太郎(3年=モンテ村山)、自身の得点をアシストした網代、FW笹生悠太(2年=坂戸ディブロマッツFC)らとのポジション争いは、激しいものになっている。

 桜松もライバル意識については、「ありますね」とニヤリ。「でも毎日、切磋琢磨できています。シーズンの最初はベンチスタートが多かったけど、最近ちょっとずつ出られるようになってきた。今大会は5得点。監督が試合に出る機会、挑戦する機会を与えてくれたので、期待に応えようと思っていました」と充実の汗をぬぐう。

 FW陣の競争もあってか、チェイス・アンリらタレントがいた昨年よりも、攻撃力には自信を持っているという。ただ現状に満足することはない。桜松は「チームとしては点を取り切るところ。個人としてももっと個人で打開できるようにしたい」と課題を挙げると、「インターハイの優勝に向けて、チームを勝たせるゴールを決められればいいなと思います」と意気込みを語った。

(取材・文 児玉幸洋)
●【特設】高校総体2022

TOP