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徳島市立が8大会連続で夏の王者に!! 開催地代表として徳島科学技術とともに全国の舞台へ

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8年連続で徳島県を制した徳島市立高

[6.6 インターハイ徳島県予選決勝 徳島市立高 4-0 徳島科学技術高 会場非公表]

 令和4年度全国高校総体(インターハイ)「躍動の青い力 四国総体2022」男子サッカー競技の徳島県大会決勝が6日に行われた。徳島市立高徳島科学技術高の対戦は、4-0で徳島市立が勝利。8大会連続で夏の徳島県王者となった。

 前半7分、徳島市立がスコアを動かす。MF河村壮真(3年)の低いクロスにFW林秀太(3年)が足を合わせ、先制。続く同9分には、一旦はゴール前で弾き返されたボールをFW篠崎陸空(2年)がゴール前に入れると、再び林がシュート。早々に2点のリードを奪った。

 徳島科学技術はCKやFKのチャンスを作ったり、MF畠中涼太(3年)やFW鈴江京太郎(1年)がシュートを放ったりするシーンもあったが、ゴールネットを揺らすことができない。徳島市立が2点リードし、前半を終えた。

 後半15分、徳島市立DF麻植光規(2年)の左サイド突破から作ったチャンスは一旦クリアされるものの、そこをMF山座拓達(2年)が詰めて、3点目。70分+4分には、途中出場のMF池田怜以(2年)がダメ押しの4点目を奪い、試合終了。4-0で徳島市立が優勝した。

 今年のインターハイ男子サッカー競技は、徳島県で開催される。そのため、今年のインターハイには、徳島県からは優勝校だけでなく、準優勝校も出場することができる。前日に行われた準決勝では徳島市立高小松島高に4-0で、徳島科学技術は徳島北高に1-0で勝利。両校は、全国大会への切符をすでに得た状況で迎えた決勝戦。優勝旗を狙うのは言わずもがな、全国大会をも見据えた試合として臨んでいた。

 徳島科学技術は、「徳島市立高はいつも全国に出ているチームなので、全国大会レベルの相手」(キャプテン・MF廣瀬叶空)と捉え、今の自分たちの力を測りに挑んだ。故に、「1点でも取りたいと思っていたので、得点を奪えなかったことは悔しい」と振り返った。

 川越英司監督はこの決勝戦で課題も見つかったと話す。「イージーなミスを減らす、もっと繋ぐ部分を増やす、引いてしまわず勇気を持ってやる。あとはもう、走り負けないこと」。この日に得た悔しさや課題をインターハイまでの強化に繋げ、初めての全国の舞台に立ちたい。

 一方、徳島市立は、「夏までにさらにチームの底上げをしたい」(河野博幸監督)という思いから、交代も含めて2年生や1年生を多く起用した。全国の舞台に立つことを考えれば、「ミスも多かった。もっと高い質でプレーできてほしいし、それができるはずの選手たち」だと言い、「周りの3年生たちが少し無理してでも頑張ってカバーしてくれる。そこに甘えず、自分たちがちゃんとやるんだという高い意識を持ってくれれば」と、この先1か月での成長に期待を寄せた。

 また、キャプテンのMF織田大翔(3年)は、「試合の序盤で2点取ったことで、気の緩みが出た試合だった」と振り返り、「自分たちが入学前から決まっていた地元開催のインターハイ。1つの目標としていた。今日の甘さは満足できるものではないので、もっと突き詰めて練習を重ねたい」と意気込みを語った。

 両校共、インターハイを開催する徳島県の代表である誇りを持ち、全国の強豪をこの夏迎え撃つ。

(取材・文 前田カオリ)
●【特設】高校総体2022

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