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[MOM3887]聖和学園DF小野喬(3年)_プリンス東北最多失点から守備立て直し、兄に続き全国へ

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聖和学園高のキャプテン、DF小野喬(3年)は最後まで粘り強い守備対応

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[6.6 インターハイ宮城県予選決勝 聖和学園高 2-0 東北学院高 めぐみ野A]

 プリンスリーグ東北で6試合12得点の聖和学園高だが、失点も多く、失点13は帝京安積高と並んでリーグワースト。プリンスリーグ東北ではせっかく2点取っても3点取られて負けた試合が3試合もあり、守備の安定が大きな課題となっていた。

 キャプテンDF小野喬(3年)は「プリンスリーグでは苦しいゲームがありました。インターハイ予選では『プリンスを思い出せ』と締め直して集中して臨みました」とプリンスリーグでの大量失点を反省材料に守備の安定に努めた。

 決勝の東北学院戦は「前半絶対失点ゼロで抑えようと思いました。相手の10番(渡邉幸汰(3年))が怖いので、自分とDF益田吏玖斗(3年)、DF雫駿介(3年)の3人でカバーし合いながら、シュートを打たせないようにしました」と語る通り、東北学院のエースストライカー渡邉が放ったシュートは前半15分のロングシュートのみ。相手のエース封じに成功し、終盤のピンチも体を張って守り切った。

 神奈川県出身だが、小学1年生で宮城県に引っ越し。宮城県のクラブチームAOBA FC出身ということもあり、「自分が結果を残して、宮城のサッカーを盛り上げて全国に知らしめたいです」と意気込む。

 兄のMF小野圭は町田JFCから聖和学園に入り、2014年度の選手権で全国大会に出場している。「兄の代はインターハイ予選は決勝で負けたのですが、兄は試合を見てくれていて、試合後おめでとうという言葉をもらえて非常に嬉しかったです」と兄が果たせなかったインターハイ出場を決め、喜びの表情を浮かべた。全国の舞台でも守備を安定させ、自慢のロングフィードでタレント揃いの攻撃陣を盛り立てる。
 
(取材・文 小林健志)
●【特設】高校総体2022

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