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長崎総科大附の2年生FW福島文輝が2試合連続決勝ヘッド!エースの穴埋めるも「自分はまだまだ」

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後半4分、長崎総合科学大附高は2年生FW福島文輝(14番)が決勝ヘッド

[6.10 インターハイ長崎県予選決勝 国見高 0-1 長崎総合科学大附高 トラスタ]

 2年生FWが、決勝でもヒーローになった。後半4分、長崎総合科学大附高は左SB平山零音(2年)が右サイドからのCKを左足で蹴り込む。これに走り込んだ180cmFW福島文輝(2年=長崎南山中出身)がヘディングシュート。ボールはゴールを破り、決勝点となった。

 準決勝に続く、決勝ヘッド。福島は「決勝で決めることができた。何か言葉に表せないくらい嬉しいです。CKはずっと練習してきたことなので、自分が抜け出して決めることができて良かったです」と喜ぶ。

 2年生FWは、チームに迷惑を掛けていると考えていた。「チームに守備で迷惑を掛けてしまうことがあるので、少しでも点を決めてチームに貢献できて良かったです」。長崎総科大附進学後に磨いてきた武器で少し取り戻し、ホッとした表情を見せていた。

 長崎総科大附は前回大会予選で5戦連発と大活躍したFW西岡紫音(3年)が長期離脱中。不在のエースに代わって1トップを務める2年生は、「紫音さんは全国大会とかでめっちゃハードワークしているのを見て、自分はまだまだだなと思います。チームのために走り切ったりスライディングとかでボールを触ったり、ギリギリのプレーをもっとしていかないといけない」。ゴールを連発したことは「自信になった」と語る一方、先輩に追い付くためにより走ってハードワークする必要性を口にしていた。

 定方敏和監督は「お祭り男でしょう」と微笑むが、自発して行動する力などはまだまだだという。福島は意識面から少しでも変えて全国へ。「全国でも競り合いの部分では絶対に負けたくないし、全国でも自分が絶対に点を獲ってチームを勝たせられるように頑張りたい」。チームの勝利のために走り、戦い、ゴールを決める。

(取材・文 吉田太郎)
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